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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年6月9日
  • 読了時間: 2分

 れいわ新選組の山本太郎代表の発言に、日本共産党の機関紙が反発した。

 山本代表が講演で、共産党の志位和夫委員長は消費税の廃止を言わなくなったと指摘したうえで、消費税廃止は非現実的だと騒ぐ人たちを気にして日和っていると批判したからだ。

 これに対して共産党の機関紙『赤旗』の方から、共産党の主張は消費税の廃止で一貫している

という反論が出た。共産党は消費税の制度それ自体の廃止を目標とし、これを前提として、制度の廃止は色々と影響があるので、とりあえず負担が重すぎる現行の税率から前の五パーセントに戻すよう訴えているし、このことは山本代表と直接話したことがあるのだから、いいかげんな発言はするな、ということだ。



 ただ、山本代表の発言は、志位委員長が消極的になったという話だった。

 では、その程度のことで腐すとは何なのか。消費税の制度それ自体を廃止するのは非現実的だと言っている人たちを志位委員長が気にしている、というのが山本代表の推測である。ということは、おそらく立憲民主党のことが彼の念頭にあったのだろう。れいわと立憲は、財政政策とくに税制の問題では激しく対立している。立憲は消費税の制度廃止に否定的であり、税率の引き下げには党内で異論もあるが多くの国会議員は強く反対している。この影響で、れいわと立憲の支持者も対立し、SNSでは罵り合いが頻発している。

 だから、山本代表は共産に文句を言っているけれど本心は立憲に怒っているのだろう。


 共産は選挙強力によって立憲に配慮していた。

 しかし、それは志位前委員長の当時のことで、今では立憲が自民党と政策の悪い部分で変わらないから、田村新委員長は立憲との協力関係は「野党共闘の前提が崩れた」と言っている。

 これについては山本代表も、甘さを反省しているのか、不満をぶちまけているのか、れいわだって大量に立候補者を降ろして野党共闘に協力したが裏切られたと記者会見で述べていた。そこで共産も怒っているのに、消費税の件では煮え切らないと感じるから、山本代表はイライラして志位前委員長の過去の発言を持ち出してケチをつけたのだろう。


 山本代表は立憲に怒り、もっと立憲を批判しない共産に怒った。

 というのが正直なところではないか。すると、共産の支持者たちは、れいわの政策なんて先に共産が言っていたことだと言う。れいわの支持者たちは、立憲に妥協して政策をひっこめたくせにと共産を非難する。

 こういう図式だろう。


 

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年6月8日
  • 読了時間: 2分

 萩生田光一事務所が怒っている。

 こんなチラシを配布されたと言って。これが正当な言論の自由の行使とは思えないというわけだ。それを見ると、たしかにコケにされているから、不愉快がっているのは誰にでも解るだろう。

 ただ、このチラシは見て笑ってしまうものだ。


 チラシは自民党を揶揄っている。

 やっていることは、その結果、新たな「公金チューチュー」になるだけだと非難している。こうなると、いくらバカにしていても、あくまで政策に対する評価である。もちろん、一見すると悪ふざけだが、そもそも「公金チューチュー」という嫌味は杉田水脈議員が言ったことである。社会的弱者に対して配慮することを、そう言って侮辱していた。

 こんなことをしてばっかりの杉田水脈もと議員を、自民党は国会に返り咲きさせるつもりだから、とんでもないと言われて非難ゴウゴウである。

 これが自民党の側に投げ返されているということだから、はたして自民党の側にいる人に、怒る資格があるだろうか。

 



 もう一枚のチラシもギャグである。

 航空機や船舶が遭難というより謎の失踪をするバミューダ海域の魔の三角地帯「バミューダ=トライアングル」というのは、かつて子ども向け奇譚のネタとしてよく使われていた。忽然と消えたのは異次元空間に入り込んだのではないかというのだ。

 これを、金や物が消える「ハギューダ=トライアングル」と言って皮肉っていた。

 もうネタが懐かしくてバカバカしくて笑ってしまうが、コケにされた萩生田側としては笑ってばかりもいられないだろう。


 しかし問題は政策である。

 そこで指弾の対象となっていることについて、事実と違うのであれば、その部分に反論するのが筋というものである。

 そして、杉田水脈議員がやっていたことを仕返しされて怒るなら、なんで自民党は杉田水脈もと議員を返り咲きさせるため選挙で公認したのか、ということである。

 そこに頬かむりして、揶揄されたことに文句を言うだけでは駄目である。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年6月4日
  • 読了時間: 2分

 ナチスは左翼政党だと言う人たちがいる。

 これが匿名アカウントのネトウヨによる妄想だけではなく、これに便乗して本間奈々という選挙に立候補する予定らしい元自治官僚が言ってるので、驚き呆れられていた。

 なんでもいいから左翼が悪いということにしたいのだろう。



 ナチスは「国家社会主義ドイツ労働者党」の略称である。

 それで「社会主義」「労働者」が付くから左翼だと言うわけだ。ここで、標榜していることと実際にやっていることの違いを言っている人達がいるけれど、そういう問題ではない。

 この党名に付いているのは「社会主義」ではなく「国家社会主義」であり、「労働者」ではなく「ドイツ労働者」である。


 そももそ社会主義も色々で、どんな社会主義かの違いがある。

 例えば、かつて赤尾敏という右翼活動家がいた。東条内閣の当時に代議士だったが、しばしば東条内閣と対立したという。戦後は、親戚が金持ちなので資金はあったから何度も選挙に立候補したが、当選できるほどの組織力が無くて、いつも泡沫候補だった。

 そんな彼の政治活動の原点は『新しき村』」を読み共感し社会主義運動を始めたことで、社会主義というだけで弾圧された時代だったので検挙され、そこで獄中転向して国粋主義者になった。その後、天皇中心の社会主義を標榜していた。それで自分は「ファッショ」だと自認する発言もしていた。

 これと同じことで、「国家社会主義」は全体主義・ファシズムである。


 労働運動は国際主義である。

 だからスローガンは「万国の労働者よ団結せよ」であるし、労働歌で最も有名なのは『インターナショナル』である。

 ところがナチスがいうのは「ドイツ労働者」である。世界各地の社会階層としての労働者ではない。優れた国の秀でた国民の労働者ということ。これは民族主義である。そしてナチスは資本家と癒着していたから、社会主義者や共産党を左翼だと言って迫害していた。

  

 つまり、ナチスは極右政党である。

 もともと政党名からして極右である。屋号と実質が違うというのではない。後から入ってきたヒットラーが乗っ取って変えたこともあるが、それでも最初は左翼だったのではなく、もとから極右であり、極右の政党名なのだ。

 こんなのは常識のはずだが、低能ネトウヨだけでなく高学歴で官僚やっていた本間奈々という人までネトウヨと同じことを言うから、驚き呆れられたのだ。 

 
 
 
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