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山本太郎の発言に共産党が反発

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 6月9日
  • 読了時間: 2分

 れいわ新選組の山本太郎代表の発言に、日本共産党の機関紙が反発した。

 山本代表が講演で、共産党の志位和夫委員長は消費税の廃止を言わなくなったと指摘したうえで、消費税廃止は非現実的だと騒ぐ人たちを気にして日和っていると批判したからだ。

 これに対して共産党の機関紙『赤旗』の方から、共産党の主張は消費税の廃止で一貫している

という反論が出た。共産党は消費税の制度それ自体の廃止を目標とし、これを前提として、制度の廃止は色々と影響があるので、とりあえず負担が重すぎる現行の税率から前の五パーセントに戻すよう訴えているし、このことは山本代表と直接話したことがあるのだから、いいかげんな発言はするな、ということだ。


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 ただ、山本代表の発言は、志位委員長が消極的になったという話だった。

 では、その程度のことで腐すとは何なのか。消費税の制度それ自体を廃止するのは非現実的だと言っている人たちを志位委員長が気にしている、というのが山本代表の推測である。ということは、おそらく立憲民主党のことが彼の念頭にあったのだろう。れいわと立憲は、財政政策とくに税制の問題では激しく対立している。立憲は消費税の制度廃止に否定的であり、税率の引き下げには党内で異論もあるが多くの国会議員は強く反対している。この影響で、れいわと立憲の支持者も対立し、SNSでは罵り合いが頻発している。

 だから、山本代表は共産に文句を言っているけれど本心は立憲に怒っているのだろう。


 共産は選挙強力によって立憲に配慮していた。

 しかし、それは志位前委員長の当時のことで、今では立憲が自民党と政策の悪い部分で変わらないから、田村新委員長は立憲との協力関係は「野党共闘の前提が崩れた」と言っている。

 これについては山本代表も、甘さを反省しているのか、不満をぶちまけているのか、れいわだって大量に立候補者を降ろして野党共闘に協力したが裏切られたと記者会見で述べていた。そこで共産も怒っているのに、消費税の件では煮え切らないと感じるから、山本代表はイライラして志位前委員長の過去の発言を持ち出してケチをつけたのだろう。


 山本代表は立憲に怒り、もっと立憲を批判しない共産に怒った。

 というのが正直なところではないか。すると、共産の支持者たちは、れいわの政策なんて先に共産が言っていたことだと言う。れいわの支持者たちは、立憲に妥協して政策をひっこめたくせにと共産を非難する。

 こういう図式だろう。


 

 

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