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萩生田事務所怒る

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 6月8日
  • 読了時間: 2分

 萩生田光一事務所が怒っている。

 こんなチラシを配布されたと言って。これが正当な言論の自由の行使とは思えないというわけだ。それを見ると、たしかにコケにされているから、不愉快がっているのは誰にでも解るだろう。

 ただ、このチラシは見て笑ってしまうものだ。


 チラシは自民党を揶揄っている。

 やっていることは、その結果、新たな「公金チューチュー」になるだけだと非難している。こうなると、いくらバカにしていても、あくまで政策に対する評価である。もちろん、一見すると悪ふざけだが、そもそも「公金チューチュー」という嫌味は杉田水脈議員が言ったことである。社会的弱者に対して配慮することを、そう言って侮辱していた。

 こんなことをしてばっかりの杉田水脈もと議員を、自民党は国会に返り咲きさせるつもりだから、とんでもないと言われて非難ゴウゴウである。

 これが自民党の側に投げ返されているということだから、はたして自民党の側にいる人に、怒る資格があるだろうか。

 


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 もう一枚のチラシもギャグである。

 航空機や船舶が遭難というより謎の失踪をするバミューダ海域の魔の三角地帯「バミューダ=トライアングル」というのは、かつて子ども向け奇譚のネタとしてよく使われていた。忽然と消えたのは異次元空間に入り込んだのではないかというのだ。

 これを、金や物が消える「ハギューダ=トライアングル」と言って皮肉っていた。

 もうネタが懐かしくてバカバカしくて笑ってしまうが、コケにされた萩生田側としては笑ってばかりもいられないだろう。


 しかし問題は政策である。

 そこで指弾の対象となっていることについて、事実と違うのであれば、その部分に反論するのが筋というものである。

 そして、杉田水脈議員がやっていたことを仕返しされて怒るなら、なんで自民党は杉田水脈もと議員を返り咲きさせるため選挙で公認したのか、ということである。

 そこに頬かむりして、揶揄されたことに文句を言うだけでは駄目である。

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