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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年11月20日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年11月21日

 創価学会の池田大作が死去したそうだ。

 これに追悼の言葉を送った岸田首相は、その肩書を「内閣総理大臣」としていた。個人的な付き合いではないから肩書を付けるにしても「自民党総裁」とするべきである。

 いくら創価学会が作った公明党の協力を受けているとしても、それは自民党が公明党の世話になっているだけのことだから。こうしたケジメが付けられないのでは首相として失格である。


 創価学会の宣伝映画『人間革命』があった。

 これを見ていると、創価学会の前身である創価教育学会を作ったうえ法華経の世直し理念に基づいた啓蒙活動を始めた牧口常三郎という人は、戦争に反対したため弾圧され獄死したように描かれているが、実は法華経を唱えないと戦争に勝てないと主張して伊勢神宮参拝を拒否するなどしたことが弾圧される原因であった。

 だから同じ日蓮宗の団体で超国家主義を掲げる顕正会は、創価学会を激烈に批判している。公明党が自民党と提携して政権入りしたことで、創価学会は無力な神道を否定しなくなったうえ神道系の宗教団体と仲良くし始めたからだ。

 その虚偽宣伝映画『人間革命』で池田大作を演じたのが、あおい輝彦だった。



 かつて、あおい輝彦はジャニー喜多川から変態行為をされていた。

 その後、郷ひろみも迫られて逃げ出したり、北公次が内部告発したりで、ついに今では海外メディアにまでとり上げられて大騒ぎになり社名変更しなければならなくなった。

 この、あおい輝彦が『人間革命』で池田大作に扮していた。自分が遭ったのと同類の加害者を美化する役を演じたということだ。団体内での権力を利用した性暴力で騒がれたことでは池田大作もよく知られていたが、むしろ池田大作のほうがジャニー喜多川より凄かった。これを北公次は、どう思っていたのだろうか。創価学会員になっていたけれど。


 あと池田大作といえば外国の大学から学位を買い漁ったことも知られる。

 もともと、外国の大学で学位を取得することは、日本に居ながらにして金で買うのが普通のことだった。会社を経営していると、金で学位を取得しないかというダイレクトメールが来る。論文ならそこの大学院生が代筆すなわちゴーストライターを雇うから、何もせずに金を払うだけで学位が得られる。

 かつて某社長のゴーストライターとして自伝を書く商売をやったさい、学位も取るのだと社長はダイレクトメールを見せたから、自伝ために渡された経歴書も嘘だろうなと悟ったものだった。


 演芸番組『笑点』には定番ギャグがある。

その一つに「腹黒な三遊亭楽太郎が取得した偽の博士号」というのがあったが、そう言われる背景があるのだ。

 しかし社長や宗教家や芸人ならハッタリもシャレで大した害はないが、これが医師の場合もあり、このハッタリは医療裁判でよく出て来る。自分の専門がこれだという証拠として、どこの大学で何の論文により学位を取得した、というのではなく、漠然と医学博士だと言って来る。ほんとうに医師免許を持っているのかと疑われる初歩的な過ちをした人が、ハッタリで学位をひけらかすから滑稽である。


 そうした社会的な地位と名誉の虚構性を体現したような人が、また一人死んだということだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年7月23日
  • 読了時間: 2分

 カルト宗教を法規制せよと主張する人と、信教の自由の観点から反対する人がいる。

 法規制してもよいと言う人たちは、カルト宗教が宗教であることを隠して入信に誘導するので詐欺的であるから、まともな宗教とは違うと考えている。

 例えば、統一協会や幸福の科学は、一般的な悩み事の相談など宗教とはまったく関係ないように装う。

 こういうのと他は違うから信教の自由について問題なしと言っている人たちがいて、これに反対する人たちは、あくまでも悪いのは強引に金を取ることだから、それなのに勧誘の仕方が悪いから規制しろというと教義の内容に踏み込む場合もあり信教の自由を侵害することになると言うわけだ。


 では、本当に宗教一般は堂々とした勧誘と自発的な入信なのか。

 そんなことは無い。宗教であることを隠して勧誘のため接近することもあるし、宗教であることを表明して勧誘してはいても、逆に宗教から徐々に逸脱して政治的になるから統一協会や幸福の科学とまったく同じということの方がむしろ多いだろう。

 実に解かり易いのはキリスト教会によくあることで、人生相談から次第にイスラエル擁護アラブ敵視や反共などなど何処が宗教かという話に誘導して、もちろん寄付も求める。仏教なども大同小異。

 こういうことは、カルトや新興宗教だけの問題じゃない。



 これを法規制すると、宗教全体を取り締まる結果になる。

 それなら宗教弾圧は大いに結構だと思う人たちも少なくないだろう。そして、信教の自由という基本的人権の問題より、宗教を政治的に利用している勢力が困るから、規制は無理ということになるだろう。

 とにかく、宗教とはそういうもものなのだ。統一協会との違いを線引きして区別するなんて宗教を知らない人の考える荒唐無稽である。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年6月17日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年6月18日

 「エホバの証人」(ものみの塔)とは何か。

 キリスト教の一種だが、キリスト教の数多い宗派とは違い「異端」と言われている。双璧のようなのが「モルモン教」で、こちらは開祖が神の啓示を受けたと言ってキリスト教の教義を独特な解釈をしているから「異端」と呼ばれるが、それに対しエホバの証人の場合は開祖がキリスト教の聖典の素になっている古文書を独自の研究で解釈している。

 よくWikipediaで「独自研究」と注釈があるけれど、それと同じ扱われ方だ。


 エホバの証人は信者が他の宗教より熱心な傾向にある。

 それで自分の子どもへ信仰の押し付けをして、その程度が甚だしく虐待の水準ではないかと疑われる事例が指摘されている。

 これについて教団は、個々の信者がどうするかまでは関知していないが、教団としては児童虐待を容認していないことを周知したそうだ。

 また、輸血を含めて、どんな治療を受けるかについては、一人一人が自分で決めるべきであることも周知したという。



 エホバの証人は家族円満を説いているし、非暴力主義を標榜している。

 だから子供に体罰など以ての外である。ただ、信者の中には本末転倒の人も当然いるということだろう。

 この非暴力主義は、武道を強要する体育教師のマッチョ願望に抵抗する高校生を生んで話題になったし、戦争反対にも貢献した。死んでも信仰が大事だということで権力者に弾圧されることも恐れない人がいるからだ。

 また、輸血の拒否は教義の曲解だと宗教学者たちから一様に批判されてきたが、しかし信者が騒いだおかげで、リスクなど無視して勝手な輸血をしては被害を出していた医療の現場が説明と同意を重んじるようになった。それまでは悲惨な被害者が何人出ようと、訴訟で倍賞金を何度も払おうと、マスコミに叩かれようと、医学界は「鮭の面に水」「馬の耳に念仏」だった。

 このように、社会に良い影響もある。


 つまり自己決定権の周知があればいい。

 それを超えて、変な考えの団体は取り締まれというのは、もっと危ない。そんなことを叫んでいる人たちの中には業界の利権のために叫んでいる人たちがいる。

 それに、宗教より医師を信じるべきと言う発想も滑稽で、そんなことは正しいと言い得ないし、なにより医師で宗教や心霊に傾倒している人の割合は、おそらく世間一般より高い。このことは拙書『防衛医大…』でも触れたとおりである。

 
 
 
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