top of page
  • 執筆者の写真井上靜

信仰の強制は宗教の堕落

 統一協会の件から宗教の金儲け主義とともに親の子供への強制が問題になっている。

 もともと日本の宗教とは寺受け制度とか檀家制度とかいわれるものにより家族で一緒の宗教が当たり前できた伝統があった。だから、親と同じ宗教なのが普通であって、子供が別の宗教を信仰することは家庭内の対立の原因となり、世間一般からは親と違う宗教に走る子供のほうが非難の対象となったものだ。

 それで、親や地域社会と違うと、政治的分野では「アカ」だと共産主義でなくても言ったのと同じように、宗教だと「ヤソ」とキリスト教でなくても言って、非難された。とくに田舎に傾向が強い。





 だから新興宗教の信者が自分の子供に同じ信仰を強制するのは自己否定も同然である。

 しかし、それは宗教が悪いのではなく「毒親」が悪いのであり、宗教に原因があっても宗教それ自体ではなく宗教団体が悪いのだ。

 そもそも宗教とは、本来、親が立派な人間であるため子供に尊敬されて良い手本になるから、それは宗教の影響だろうと思い同じ信仰を子供もするようなるものである。

 それを出来ない駄目な親が子に強要するのだ。

 そして、教団も組織の維持と財政の基盤を安定させるために好都合だから、ほんらいなら邪道である世襲を容認してしまう。


 このように親から子供に強制することは、権力に擦り寄り統制に利用されての強制と同様に、宗教の堕落なのだ。


閲覧数:24回0件のコメント

関連記事

すべて表示
bottom of page