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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年6月18日
  • 読了時間: 3分

更新日:2022年5月25日

 これは真面目に深刻な話で、先日、地元管轄警察署の刑事課から電話が来て、自分でも家族でも、変な奴が近くにいるのを見かけたら遠慮なく警察署に通報するようにと言われた。

 その変な奴からはネット上でも嫌がらせをされたが、最近まで知らなかったけれど、他にも実生活上で暴力事件を起こし被害者を負傷させ刑事で有罪になっていたのだった。

 さて、その件に関わる話で警察署に行ったさい、このとおり署内に神棚が設置されているのを撮影してきた。


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 これは、かなり前からあったことが解っている。他の警察署でも同じらしい。公的機関の建物内に特定宗教の施設が存在するのは政教分離原則違反・憲法違反である。おそらく安全祈願のつもりだろうが、迷信として信じない警官もいれば、他の宗教を信仰する警官もいるのだから、祈願なら個人でやるべきこと。


 また、宗教団体が関係する事件で乱闘などもあり、そのさい警官の対応に不公平が生じるなどの悪影響もありえる。実際、靖国神社で八月十五日に警察の対応が偏向しているという指摘や告発は何十年も前からされてきた。

 こんな批判をすれば、警察から迫害や弾圧を受けることも考えられる。だから多くの人が見て見ぬふりをしているのだろう。


 この神棚などは、慣習であって宗教ではないというのが、公的機関の釈明である。

 それは御都合主義で、昔からの慣習でしかないものを明治時代に国教にしてしまい、宗教として政治的に利用しておいて、批判されると宗教ではないと言い逃れてきた。


 ただ、もともと神社や神道は宗教ではないから、宗教としての力は無いという指摘を、信心深い人は言う。

 前に日蓮宗.顕正会のことを取り上げたが、同会は「神道は無力」としている。そして、超タカ派の教義を持つゆえ、宗教的に無力な神道系の団体と癒着する自民党政権を厳しく批判している。これでは日本が中国に攻め滅ぼされる、と。そんな政権に協力する公明党を支える創価学会も、日蓮上人の教えに反しているから必ず滅びる、と。


 そもそも、創価学会の前身である創価教育学会を創設した牧口常三郎が弾圧を受けて獄死したのは、神道の無力さを指摘して伊勢神宮参拝を拒否したからだ。

 その前は国粋主義団体として特高警察に積極協力していた。それを池田大作『人間革命』では戦争に反対して権力に迫害されたように描いていてインチキだと、宗教に関心がある人たちは大体が言う。


 つまり、神道が宗教ではないとしたら、だから政教分離原則違反ではないと言えば屁理屈だけど、宗教の見地からすると只の古い因習でしかない無力なものを信仰しては日本が危ないという問題になる。

 よく戦争映画にも描かれるが、日本の軍艦は中に神棚が設置してあり、これに手を合わせて祈願してから出撃する。けれど、いい例は真珠湾攻撃だが、米軍が緩いのに対し日本軍は真摯で、攻撃は大成功と思ったら、真珠湾に空母はいないし、外交官がもたついて最後通牒が攻撃開始より遅れてしまい、米国に致命傷を与えられず反撃の大義だけ作ってしまう。あんなに頑張っても、こんなに不運だった、ということは神棚に拝んでも駄目ということ。


 したがって、警察でも自衛隊でも消防でも、公的機関なのに神棚は憲法違反であるが、逆に憲法違反ではないなら職員の安全を祈願しても無駄ということになる。

 だから二重の意味で問題ではないか。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年4月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年6月18日

 最近やけに活発な日蓮宗の顕正会という宗教団体。

 その勢い一因は、創価学会を辞めた人たちが続々と入ってくるためらしい。創価学会は、公明党が自民党と組んで権力の亡者になった影響で、元々の堕落がさらにひどくなったから、ということらしいが、まあ部分は、一応そのとおりだと思う。

 その会員から機関紙をもらって読んでみた。


 あの池田大作の大著『人間革命』は、どうせゴーストライターの手によるものだと、顕正会員はコケにしていたが、それは普通のことだろう。

 この映画化では、創価学会の前身である創価教育学会を創設した牧口常三郎が、伊勢神宮参拝を拒否するなど国策に反抗したため弾圧に遭い獄死したことが描かれている。これに怒っていたので、弟子の戸田城聖は、みんな明治神宮に拝礼しているのに反抗して背を向ける。

 ところが、映画を観ると牧口は戦争に反対して宗教弾圧に遭ったと思ってしまうが、実は、戦争に勝つためには法華経を唱えないといけない、神社なんて駄目だ、と主張して迫害されたのだった。


 そういう創価学会の嘘は悪いと顕正会は言うが、しかし戦争に関しては、日蓮宗でないと負けるし神道は無力なのは本当だと言う。

 そして今、中国が米国と覇を競う影響で日本は脅威にさらされ、それを政府も軍拡の理由にしているけれど、しかし自民党は神道など無力な宗教の圧力団体から支援されているし、連立している公明党を支えているのは日蓮宗とはいえ堕落しきった創価学会であり、だから日本は軍事的にも外交的にも、経済的にも、さらにはコロナウイルス新型肺炎のことでも、何から何まで駄目なのだというのが、顕正会の主張である。


 それが如何であるかは別にして、神道が無力というのは本当ではないか。

 もともと神社など古来の信仰は「ありのままに」という穏やかなもので、仏教などの「あるべき」というものとは相容れなかった。その特徴を無視して、外来ではないから国粋主義のイデオロギーにするというのは無理すぎる。


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更新日:2021年6月24日

 先日、東京都豊島区議会で立憲民主議員が提案した「あらゆる性暴力の根絶を目指す決議」が、自民・公明・都民ファなどの反対で否決されたさい、他の派は当然にしても公明党が反対するのはなぜかと言った人がいたから一瞬は呆れたが、この人は韓国から帰化したそうなので知らないのかもしれない。公明党こそ最も反対しそうだと多くの日本人は考えるものだ。


 よく芸能人が宗教団体を後ろ盾にして見返りに広告塔になるけれど、公明党の支持母体である創価学会では山本リンダと岸本加世子と杉田かおる、という御三家だった。

 ところが、杉田は脱退し、辞めて良かったのは幹部からセクハラされなくなったことだと言っていた。もともとセクハラの魔窟のように言われていたが、それを長年の会員が証言したから話題になったものだった。


 その後、杉田は同じ日蓮宗の団体に入ったそうだが、日蓮宗は創価学会を破門している。この当時たいへんな話題となり、創価学会は日蓮宗の信者団体ではなく「池田教」になるらしいと騒がれた。

 そして今年は、 創価学会の池田大作名誉会長が日蓮正宗に宣戦布告して丁度30年である。


 今、特に山口敬之という人のことなどで性暴力の問題が、また小池百合子都知事の外国で取った怪しい学位が、色々と騒がれているけれど、どちらも、これまで創価学会の池田大作名誉会長の独壇場だった。マスコミでも常に取りざたされてきたことだ。

 この人が独裁支配してきた宗教団体を支持母体とする政党が連立政権に入り長く権力をふるい威張っているのだから、この惨状の日本なのは当たり前のことである。


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