top of page

​炬火 Die Fackel 


 タレント学者の三浦瑠麗とバカ比べして必ず勝つ木村草太という無知蒙昧なタレント学者が、今度また無見識発言をして女性の弁護士から批判されていた。

 なんと、東大のエリートが恵まれた家庭の人ばかりというのを解決するには、田舎に住んでいて親の虐待も受けている女子が猛烈に努力して東大に入って見せることだという趣旨だった。

 

 しかし、そんな恵まれない人が普通ではない努力を必要とすること自体が問題である。

 また、せっかく普通ではない努力をしたのに、その成果が何で東大なのか。そんな価値が東大にあるのか。

 というのが、その女性の弁護士の指摘だった。まず女性として気になったのだろうし、東大は知らないそうで、けれど他にもっと価値ある道があるはず、という指摘だ。


 やはり東大卒の森本哲郎という教授は、大学入試の問題について、入試が存在すること自体が良くないと指摘していた。

 そもそも、大学に入りたい人はみんな入れてやるべきで、その代わり高校の卒業を厳しくするのが筋だと森本教授は言った。

 もちろん、大学の均質化など課題はあるが、筋としては全くその通りだろう。東大だって、ほんとうに勉強したいとか出世したいとかで東大じゃないと困る人なら、みんな入るべきで、そのあと希望した通りになるかは、入ってからの努力と運によって決まるべきこと。


 やはり、同じ東大卒でも、後の世代になると入試の偏差値が至上の価値観となっていることが伺える。

ree

 それにしても、木村草太という人は他の言動も滑稽すぎる偏差値至上主義であるから、ここまで偏差値ばかりが頼りという情けない人は珍しい。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年7月1日
  • 読了時間: 2分

 オリンピックで思い出したが、かつて大学の必須科目で保健体育には大学で作成した教科書があり、授業で使用しなかったから買わない人も多かったのに買ってしまい、無駄遣いだったと後悔し、しかも五輪の記述が右翼的で、この大学らしいと思った。

 その後、同級生に譲渡した。彼が、なぜかレポート不合格で単位をもらえず、再履修となってしまったから同情して、レポートに役立つかもしれないからと。


ree

 その前、高校の時、高田馬場の古書店街の早稲田大学に近い店で、早大の学生が使用済の教科書を売りに来て、店主はどこの学部かと訊いていた、という場面に、たまたま出くわした。

 この話に、ピアノを習っていた先生(国立音楽大学卒)が「なんでそんなことするのかしら。後輩に譲ればいいのに」と言った。同じ私大でも、貧乏とかセコイとかの人が多い所と、お嬢様の多い所の違いだろう。


 ところが、高校の同級生の男に、偏差値が低く学費の高い私立大学に行っていて親は富裕なのだがケチな奴がいた。

 彼は、他人から譲られる時は「友達なんだから金なんていいじゃないか。いずれ、このお返しはするから」と言いながら、自分が譲るときは「7000円だったけど3000円でいいよ」と言い、これがお返しかと呆れながらも割安だから買うと言うと途端に「じゃあ5000円」と言い出す最低の奴だった。

 こんなことばかりだったので絶交したが、彼は富裕な家であっても育ちは悪かったのだろう。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年6月7日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年6月24日

 岩田健太郎という医学者は新型肺炎で脚光を浴びたが、その時々で見解が正反対の意味になり、過去の自発言に頬かむりしたり、時には他人事として批判や嘲笑をしたり、という無節操で恥知らずだから顰蹙を買っている。

 小林節という法学者も、このところは自民党に怒っているけれど、もっと昔は自民党から改憲論者として有難がられていて、それらを注意深く比較してみれば整合性に欠けるのだが、これを「私は変節ではなく小林節」と駄洒落で誤魔化していた。


 これが専門家たちの実態であり、この現実にも関わらず、木村草太という憲法学者は、法学でも医学でも妄信しないのは悪だと非難している。

 すでにこの「憲法学者」は、「思春期の悩み」を「専門家」だから弁護士に相談するべきだという笑い話を真面目に語り、どんな種類の問題だから、どんな種類の専門家に、ということを知らず、それ以前に「専門家」という語彙すら正しく理解していないことを露呈させていた。


ree

 結局、マスコミが重用する「学者」たちの水準の低さ、ということだ。

 そもそも、医学ではない「テレビ医学」をはじめ、「テレビ政治」や「テレビ経済」などがあり、どんな分野の常識もテレビは勝手に操っているものだ。

 これはアメリカの人気テレビドラマ『ER 救急救命室』にも描かれていた。テレビで解説してみせる、知識ではなくルックスのタレント医師に、病院勤務の医師たちが「また出やがった。この医師もどき、相変わらずウケ狙いでテキトーなこと言ってやがる」と嫌悪感を剥き出す。もちろん、このドラマもテレビだから、よく主人公の医師がデタラメを言う。その場面はストーリー無視で唐突に挿入されたりしている。内容的には製薬業界の利益になるデタラメだ。スポンサーのためだろう。

 これが昔からマスコミとくにテレビの現実。

 だから、西川史子や三浦瑠麗が無責任な発言をし、それとは違って「立憲主義派」がありがたがり批判を控える木村草太だが、しかし結局はマスコミが起用するから目立つだけで中身は御粗末。それを自覚しているらしく、格好ばかりつけてテレビに出演しているのだ。

 
 
 
  • twitter

©2020 by 井上靜。Wix.com で作成されました。

bottom of page