- 井上靜
- 2023年7月24日
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ジャニーズの件は芸能と性暴力の問題である。
もちろん、議員などが関係していたら政治的な問題にはなるが、せいぜい権勢に媚びる芸能人の発言が話題に登ったくらいのことだ。
かつてシティポップスの双璧といえば二人の「ヤマタツ」で、「顔が良いヤマタツ」とは山本達彦のことで、「顔の悪いヤマタツ」とは山下達郎のことだが、悪いほうのヤマタツが顔ではなく商売を気にして醜い言質があったため評判を悪くした。その程度のことである。
実は有力政治家に同性愛で未成年者を好む人がいて、その圧力により有耶無耶にされてきた、という噂なら既にあったものの、これが本当であるという具体的な事実が後から判明したなら話は別だが、今は未だそんなことになっていない。
ところがネトウヨといわれる人たちが擁護している。
まったく政治とは関係がないが、それでも強者に擦り寄って弱者を叩く右派の性癖が影響しているのだろう。
また、ネット上の右翼にとっての判断基準が「左の逆張り」でしかなく、「なにやらジャニーズや山下達郎が左っぽい感じの連中から叩かれているから、おそらくジャニーズや山下は正しいに違いない」と言っているだけだったりする。
この主体性のない左翼依存症はネトウヨだけではない。
もっと前から、欧州のアカデミズムに根強く、その最たるはマルクス批判でしか政治経済を語れず実は拠り所にしているという流派である。
これを日本の西洋かぶれ右派が真似したのだ。京大で大島渚の師匠のちの防衛大学校長-猪木正道とか、電通大でドイツ文学ニーチェ専攻の西尾幹二とか。さすがに猪木正道は、林健太郎と同様に歴史修正主義は厳しく批判したから、やはり京大と東大の矜持があったのだろう。
♪猪木ボンバイエ~防衛大学校ホームページより

しかし西尾幹二は、日本人の中でも特にアメリカ人から「イエローモンキー」と侮辱される顔の特徴が強いけれど、それでいて大学で文学をかじったからと脱亜入欧した錯覚で西洋の目線から民族差別発言して見せるので、滑稽どころか無様であるが、それでしあわせなのだろう。これは別に高須クリニックで顔を変てもらえとか言う意味ではない。ニーチェ先生のようにエクセホモこの人を見よ、という意味である。
そういう違いはあっても、依存症はおなじである。
つまりアカデミズムもネトウヨと変わらない人たちが、マスコミと同様に蟠踞している場所柄なのだ。