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  • 執筆者の写真井上靜

成田悠輔を招いた東京大学

 東京大学の五月祭に成田悠輔が招かれた。

 社会のお荷物となる老人は「集団自決」すべきと説いた人。それを東京大学は「今年の五月祭の特別ゲスト第一弾は成田悠輔先生です!東大経済学部卒で、経済学者・データ科学者・事業家として活躍されています。幅広い社会課題の解決に取り組みながら、報道からお笑い、ファッションまで無秩序に活動される先生のご講演は要チェックです」というから、その姿勢が批判された・


 ここで勘違いしている人たちもいた。

 あんな成田悠輔を呼んだ東大を批判するのではなく、東大生に厳しく追及させるべきだと言っている人たちがいた。

 けれど、おそらく三島由紀夫対東大全共闘を念頭においてだろうが、今時どころかとっくの昔に、そんな知性も根性も東大生にはないから東大を買いかぶりだし、成田悠輔と同列にするなんて三島由紀夫に失礼だろう。


 だから、こうも言われていた。

 「東大なら批判的な議論が自然発生して成田の思い通りにはならないはずだ」「成田vs東大の知性が見られるはずだ」みたいな期待感が全く持てないから、あんな奴を呼ぶなという話にもなるのだ。

 つまり東大の知性に対する不信が広がっているのだ。


 「背中のいちょうが泣いている」とは、このこと。



 しかも、東大出の成田悠輔が「高齢者は集団自決」と説いているのに講演に招いて東大も堕ちたと言ってる人たちは、東大出の官僚たちが何十年も前から「障害者なんて地面に並べて戦車で踏み潰すべきだ」などと言ってきた事実を知らないのだろうか。

 単に、歪んだエリート意識と選民思想による差別主義が相変わらずであるだけのことだ。

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