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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年1月21日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年6月23日

 去年、ミシシッピー州議会で州旗変更が議決され、これにより南部連合旗の名残は全ての州旗から消えた。



 この南部連合旗とは南北戦争で南軍が掲げた旗であり、戦後は南部諸州の旗に組み込まれた。しかしそれも州旗の変更によって次々と無くなってきたが、こだわっていた最後の州でも遂に無くなったということだ。

 先に変更した南部諸州でも、こだわりはあった。南部の誇りと伝統であるから。しかし南部諸州は、南北戦争の大義として奴隷制度の存続を掲げて、そのために作った旗の下で戦ったのだ。つまり南部連合旗それ自体は南部諸州を意味するけれど、奴隷制度と人種差別との関わり(当地ではassociateという言葉を使っていた)の方が、誇りと伝統より大きな問題であるという結論になったのだ。

 これは、乱射事件や警察官による不適切な拘束死などがあり、そこには人種差別が介在するとして大問題となった影響である。


 この南部連合旗と同じように、それ自体ではなく問題とのassociateによって旗が問題になることは、世界各地に存在する。

 日本では、自衛隊が旭日旗を使用していることで近隣国から嫌悪感を表明されている。そしてこれは朝日新聞の社旗も同じである。ところが、朝日新聞の社旗は旭日旗とは違うという的外れで通用しない言い訳がされている。すでに昔のことであればともかく、今もまだ問題であり、そこで弱者に対する配慮という趣旨なのだから、

 かつて少林寺拳法では地図で寺を意味する卍(まんじ)をロゴにして道衣の胸にも付けていたが、海外ではナチスのマークである鍵十字(ハーケンクロイツ)に似ているので嫌悪感を持たれていた。そこで開祖の死後、その跡を継いだ娘が、「拳」の文字を基にしたマークに変更した。寺とナチスのマークは似ているだけで違うものである。しかし自分は悪くなくても他人に配慮するのが大人という判断だった。


 ところが、この問題を語るたびに、Twitterで朝日新聞の記者または元記者たちから、フォロー外しやブロックをされる。ただ話題にしただけで、絡んでもいないのに。そんなタブーなのだろうか。

 しかも、その人たちは、あくまで個人的発言であるから勤務先とは関係が無いと断り書きしていたり、すでに退社して元であると言っていたり、それなのに神経質な反応である。

 おそらく、朝日新聞も佐高信が広めたサミット社長の言葉「社畜」ばかりということなのだろう。読売新聞と違って規制しないから朝日新聞の記者たちは自由に発信していると言っても、この実態である。しかも、すでに「元」となっているが『論座』には起用してもらっているという人まで同じなのだ。


 なんとも滑稽である。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年1月11日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年6月23日



 米国のジャーナリストとして活躍していたニール=シーハンが死去したとの報。

 彼はベトナム戦争関係の記事で知られる。機密文書の入手でスクープ報道となったが、あれは仕組まれたリーク情報で、戦争で軍事産業は大いに稼いだから、もう潮時だということだったはずである。

 これを当時から米国以外のジャーナリストは指摘していた。つまり米国のジャーナリズムが権力に対抗できて立派というのが正に「明るく輝く嘘」であった。


 ところで、シーハン記者の著作として代表的なのが『輝ける噓』である。

 この原題直訳が「明るく輝く噓」で、『輝ける噓』は集英社から発行された邦訳の題名である。映画化されているけれど、こちらの邦題がなんと『USプラトーン』とパチモンみたいであったから、おそらく原作はビューリッツアー賞のノンフィクションだと知らない人が付けたのではないかと言われていた。



 その内容は、ジョン=ヴァンという米国軍人を通じてのベトナム戦争であった。

 かつてジョン=ヴァンという米国軍人がいて、ベトナム戦争で活躍していたが、そのさなか不慮の事故により墜落死する。それまで彼は戦争の口実とする傀儡政権の樹立と支援などに尽力してきた。ただ、ここに嘘があると彼は指摘していた。立派な大義名分は実態と異なり、これは「明るく輝く噓」である。

 しかし、この嘘は彼にとって重要なことではなかった。彼は地方の庶民の出で、富裕ではなく、彼の母親マーテルは「私はマーテル。世界でたった一人の私を、私は大好き」というような人だったと周囲は評していた。そのように自己愛ばかり強い母親など、家庭でもあまり幸福とは言えなかった彼は、地方の富裕ではない出自の人によくあるように軍隊に入る。そこで戦争が起きると、命の心配より、立身出世の絶好の機会と受け止める。


 こうしたジョン=ヴァンを通じてベトナム戦争が描かれるニール=シーハンの『輝ける噓』。

 結局、乗っていた軍用機が墜落してジョン=ヴァンは事故死し、その後、彼が尽力したベトナム戦争は、彼の指摘していた「明るく輝く噓」が問題になる。しかし、これを彼は知ることがなかった。彼は立身出世を求めて働き、仕事は順調で、業績が出来て、自分は人生の成功者なのだと信じたまま世を去ったのだった。


 なんとも切ない結末の本だが、これは、ベトナム戦争を真っ向から批判するのではなく、ベトナムで一生懸命に働いたアメリカ庶民出軍人の生涯から戦争の虚しさを描いたということだろう。

 それはいいが、邦訳が酷すぎた。

 これは読んだ人はみんな言う。非常に長大な書物で読みにくいから、内容に興味があるから最後まで読んだものの、その間が大変だった。



 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2020年12月21日
  • 読了時間: 1分

更新日:2021年6月24日


 芸能事務所に所属しタレントとしてテレビ出演している元朝日新聞記者が、「Twitterをやっていると、元朝日ということばかり言ってくる人たちがいるので不当だ」という意味のことを呟いていた。朝日新聞社は元勤務先の一つであり、他にもいくつか勤務していたというわけだ。

 しかし、このところ元朝日新聞記者たちが酷すぎるデタラメを言い散らしており、そのいい例が『WEB論座』であるが、だからその人もデタラメを言い散らしている一人として「これも元朝日」と言われるのだ。しかも、やはりテレビに出ている人らしく、大企業に媚びてのデタラメ度合いが特に高い。


 では、朝日新聞を辞めずにいる人たちは大丈夫なのかというと、そうではない。最近の朝日新聞は取材が浅くて一面的な記事が多くなっている。このことは昔から朝日新聞を読んでいた人たちに共通する認識だ。

 なんでこうなってしまったのか。ダメな社長が権力を恐れたり政治家に媚びたりして、優秀な記者たちを左遷するなど弾圧してきた結果だろう。


 このような問題を追及したのが拙書『朝日新聞…』だったが、これを読んだ人たちから、ごく一部の違和感を指摘された。これについては、喩えるとSF映画『妖星ゴラス』に巨大セイウチ怪獣が出てきたようなものである。



 
 
 
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