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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年1月19日
  • 読了時間: 2分

 先の話題で、日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』の迷信をとりあげた。

 『赤旗』は商業メディアで報道が不可能な内容を載せているので、大手マスコミでは得られない情報が得られて有益であるという迷信のことだ。

 その実態は『赤旗』の内容が特に商業メディアと違うものではなく、それを違うことにして売っているし、買っている方も解っていて、しかし中には売り口上を真に受けている人がいる。そこが迷信なのだ。

 また、「民商」に加入して世話になっている商店主などの何か義理がある人が『赤旗』をカンパの意味で購読して料金を払っているけれど、そういう見返りが無いのに『赤旗』を購読している人が時々いて、そんな人は何かと期待外れで怒るけれど勘違いしている自分が悪いのだ。

 そういう話題だった。


 『赤旗』の購読者と発行部数は激減している。

 これは今始まったことではなく、紙媒体の占める割合が低下していることは、あらゆるメディアについて言えることだ。だが、ここで『赤旗』は経営難のため商業紙と同じことを始めた。すなわち経費の削減で独自取材を大幅に減らし、情報源を他所に頼る。これで商業メディアの露骨な受け売りばかりになる。大手マスコミとは違うかのように装うことすらしなくなったのだ。

 これだから、『赤旗』の売り口上は虚偽宣伝だという認識が社会に浸透した。それで『赤旗』の「押し売り」などと非難されるのだ。



 これが『聖教新聞』だと「お布施」であるから問題ない。

 もともと宗教団体なんて主な関心は金というのが世界の常識だし、特に創価学会は統一教会とともに評判が悪い。それゆえ機関紙だって所詮そんなものだと思われている。

 しかし『赤旗』は違う。政治・経済に批判的であれば、それを訴えたくて熱心に購読を勧めていることに(少なくとも形式的・建前的には)なるが、その批判が薄まれば薄まるほど、熱心な購読勧誘は金のためでしかないということになり「押し売り」と非難される。機関紙収入は党財政の中心だから、そのためだけに売っているのだ、という具合に。

 また、批判精神の欠如した機関紙と同じ水準の党議員と党職員たちでは、庶民のために働くことが出来ない。『赤旗』を売って得た金はあくまで自分たちの給与である。そんな所のそんな人たちには全く期待できないし、生活が苦しいのに金を渡すなんて冗談じゃない。


 しかし『赤旗』で働く人たちは平気でいるようだ。

 おそらく、自分が定年になるまで持てばいい、くらいに思っているのだろう。それは勝手だが、機関紙収入が無くなっては、政党助成金を拒否して健全な党運営ということが出来なくなるだろう。 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年1月16日
  • 読了時間: 2分

 かつて『ナニワ金融道』の青木雄二が著書で述べていた。

 『赤旗』を読んだほうがいい、と。なぜなら、商業メディアはスポンサー企業の圧力などがあって自由な報道ができないから、それとは違う政党機関紙を読むべきで、日本では共産党の機関紙の『赤旗』が最も充実している。

 また、共産党員でないと『赤旗』を読めないわけではないし、『赤旗』を読んだから選挙で共産党に投票しないといけないわけでもない。


 この迷信は、昔から今まで相変わらずである。

 『赤旗』を読んだことがある人なら解ることだが、商業メディアと違う報道など紙面に存在しない。ほとんど存在した試しがないとすら言い得る。

 例えば、特に国際問題ではNATOのプロパガンダを垂れ流す欧米メディアおよび受け売りする日本の大手メディアと全く変わらないし、他の件でも批判的な論調なら商業マスコミだって同じ水準のことを載せている。市民運動団体の機関紙が普通に載せている事実でも、『赤旗』は無視している。



 こうなっている図式は実に単純である。

 党機関紙として独自取材すると、手間・暇・費用がかかるから、大手メディアの受け売りで手間と暇と経費の節約をする。これでは『赤旗』なんて商業メディアと同じ内容で当たり前である。

 そんなことでは読む価値が無いけど、しかし創価学会の機関紙『聖教新聞』の購読料金が「御布施」であるのと同じで、「読ませる・読む」ための新聞ではなく「売る・買う」ための新聞なのだ。あくまで団体の資金稼ぎのためである。

 このことは、何十年も前から指摘されてきたことだ。


 そんな党機関紙の中身を党員は鵜吞みにする義務がある。

 だから商業メディアの記者クラブ垂れ流し報道と欧米メディアの報道に名を借りたプロパガンダを、日本共産党員たちは疑いもなく受け容れている。それは間違っていると指摘されても、赤旗に書かれていることは党中央委員会の言うことだから絶対に正しいと頑なである。

 しかし、もっと啓蒙された共産党員は、お布施と同じだと解っているから、読めば役に立つと購読を他人に薦めながら自分では殆ど読まない。読む価値が皆無に近いと解っているからだ。

 つまり『赤旗』の内容を熱心な共産党員ほど信じていないのだ。

 

 あとは、店を経営していて民商に入っている人が義理で購読料を払う。

 とても得である。民商(共産党系の民主商工会)は経理などを専門の人が手堅くやってくれるなどするから。

 それを知らないで期待するとガッカリする。日本共産党に怒っている人は、だいたいが自分の無知から文句を言っている。付き合い方が間違っているのだ。だから悪いのは共産党ではない。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年1月13日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年1月25日

 元読売新聞記者の山口正紀さんが死去していた。

 これは去年の12月7日のことだったそうだ。その日のことは憶えている。風邪で葛根湯を飲んだけれど効かないと思いながら休んでいた。

 あの時に山口さんは、家族が揃っている前で息を引き取ったということだ。


 健康診断では異常なしだった。

 ところが、その直後に自覚症状で診察を受けたら癌だったという。レントゲンなど健診では判らないことがあり、それでは何のための検診かと言いたかったが、医者に言ってもせんないことだと思ったのか、口をつぐんだとのこと。


 数年前に山口さんから、あるところで声をかけられていた。

 このことは、前のブログで述べていたとおりで、そのさい「お元気そうで」と言われたが、身体の調子が悪かったので内心で「あんたの方が余程お元気そうじゃないか」とつぶやいたものだ。

 しかし実は山口さんが癌であったと後に知った。そして昨年末に死去したとのことだ。



 知っている人もいるだろうが、山口さんは読売新聞を追われるように退社していた。

 これは読売新聞に限らない大手マスコミの問題について率直に発言したことが原因だったらしい。そしてフリーランスのジャーナリストとして活動しはじめた。ここからの方が精力的だったかもしれない。

 

 
 
 
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