top of page

​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年10月7日
  • 読了時間: 1分

 拉致事件の問題が進展しないのは何故かと言う人がいる。

 それが解らないのは、日本のマスコミのいいかげんな情報を基に、いいかげんに思っているからだ。いかに報道が劣悪でも、ちゃんと考えれば気づく。


 やはり離散家族の問題も、関係者が高齢化していることでは、より深刻である。

 そういうことで共通する問題だから、解決に向けて努力しようと日・韓・朝で一致したが、その隙に米国が付け込むから頓挫したのだ。



 これは、自分が米国人だったらという視点で考えれば理解できる。

 だいたい、自国の覇権と、東洋のちっぽけな国々の一部の国民と、どちらが優先に思えるか、そんなこと自明だろう。


 ところが、マスコミで商売している人たちは、米国を批判しない。

 それでいて、問題の解決を訴えるふりをする。とんでもない偽善者ばかりである。格好つけているだけならまだしも、みんな外国への憎悪と脅威を煽っていて、むしろこちらのほうが商売の主眼である。


 しかし韓・朝ともに現実を直視している。

 これが態度に現れていることは、いいかげんな報道からも解る。ところが日だけ現実が見えていないし、見ようともしない。だから日は韓・朝の態度を非難する。ほんとうは日だけが解っていないのに。解ろうとしないのは、そうしているのが楽だからだろう。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年8月16日
  • 読了時間: 2分

 アフガニスタンのタリバンが勝利宣言した。

 これによって、かつて偶像崇拝の禁止で世界遺産を爆破したくらいだから、イスラム教原理主義に基づく極端な統治がなお一層強まり、反発が起きていた女性の学問禁止など封建主義も変わらず続くことになるから、その悪影響も懸念されている。


 かつては、こうなることを危惧したロシアがアフガニスタンに傀儡政権を作り、支援するために軍隊を侵攻させた。当時はソビエト連邦だったので、地理的にイスラム勢力がすぐ近くとなり、その波及が気になったのだった。

 これに対して、アメリカがモスクワオリンピックのボイコットを呼びかけ、追従した日本は補助金削減の脅しをかけて、補助金には弱いスポーツ界が屈した。このとき、選手として最盛期だとか最後の機会になりそうだとかの選手たちは悔しがった。このトラウマで、当時の選手だった人たちが、コロナウイルスで死者が出ようと東京オリンピック開催という態度だったのだ。



 その後「911事件」が起きて、犯人が溜まっているらしいアフガニスタンをアメリカが攻撃した。

 結局は同じことをしてしまったアメリカだが、これが失敗というか敗北であった。アメリカは、タリバンやアルカイダといった過激派勢力を討伐すると言いながら、ご都合主義で時には利用したのだ。過激派勢力が暴れると、それを抑え込もうという政府に対して、民主化運動を弾圧したと嘘の宣伝をして軍事介入した。イラク、リビア、シリア、どれもマスメディアを操ってのプロパガンダと共に戦争を仕掛けるという同じ手口だった。


 こうしているうちに、アフガニスタンではタリバンが勝利宣言したのだ。

 これは東南アジアとも共通していて、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、どれもアメリカが同じ失敗を繰り返した結果の戦争や混乱だった。

 つまり、また敗北したアメリカということなのだ。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年8月3日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年8月4日

 今はインターネットの「まとめサイト」というのがあるけれど、主要マスコミの記事と論調をまとめて世界情勢などの概要を把握できると謳う米国の雑誌が『リーダーズダイジェスト』だ。この日本版は略してリーダイと言われた。

 この日本版は70年代までは盛んだったが80年代の後半になると経営難で撤退した。新聞で報じられた原因は、日本は郵便料金が米国に比して高額であるため、郵送を主な流通手段としていた同誌には負担が重すぎたということだった。

 ところが、後から出版労連が、あれは偽装倒産だと言って騒ぎだした。都心部の交通量が多い駅前でビラ配りするなどしていた。ほんとうは労働組合をつぶすためで、流出した内部文書には「組合のスローデスを図る」と記載されていた。そして会社の資産は米国に持ち逃げ。



 このリーダイは「CIA雑誌」と言われ、内容も米帝国主義の情報戦略の一環というべきものだった。

 そこで花形だったのがバロン記者であった。冷戦時代に反ソ・反共・反中・反イスラムで活躍し、「リーダイのバロン記者」というと「またか」という感じであった。最近死去したニューヨークタイムズのシーハン記者や、あるいはハ―シュ記者など、そういった「リベラル」「反権力」「告発」のジャーナリストとは対極にあった。


 そんなリーダイだが、別冊では古代文明とか地球科学とかの豪華本があった。

 それはハードカバーでカラー写真豊富、懐かしいソノシート付きだったりもする。地学では噴火の録音と竹内均による解説だった。

 ただ、ちょっと買うとダイレクトメールが執拗で、あまりのしつこさにうちの親が辟易してしまい、購入申込用のはがきに「ダイレクトメールがいくらなんでも多すぎる」とだけ書いて投函したことがある。

 この本誌も単行本も、そのCIA調を割り引いて読んで参考にしていた。

 この後、米国の方針が変化し、かつてリーダイによって喧伝していた世界情勢を、米国の大手マスコミが打ち消して違うことを上書きし始めた。だから、今の米国発の報道を否定しているロシアのプロパガンダ英語国際放送『RT』などが、かつてのCIA雑誌リーダイと一致しているのだ。

 かつて熱心にリーダイを読んでいた者としては、今の米国メディアが垂れ流す情報と、それを無批判に受け売りする欧州および日本のマスメディアに、強い違和感がある。周辺の事実と整合性が無いのだ。


 なのに、それを言っても意味が解らない人は、ロシアのメディアを情報源にして反論していると勘違いする。

 これがインターネット上の「反自公ネトウヨ」だけでなく朝日新聞の現役記者まで同じなのだ。いかに今の大手マスコミに勤務している人たちが、記者クラブ垂れ流しと受け売りしかできない人ばかりであり、多様な情報源を照らし合わせたりバランスシートにかけたりして自ら判断する能力が無いか、ということだろう。 


 
 
 
  • twitter

©2020 by 井上靜。Wix.com で作成されました。

bottom of page