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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年10月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年10月20日

 地元の護憲派市民団体が催した会合でも、ついに。

 それは講演の中でのこと。国際政治の専門家からマスコミ報道に批判があった。戦争を肯定はできないが、しかしウクライナは元々から内戦状態で、そこにロシアが軍事介入したという経緯であるのに、それをロシアの侵攻とか侵略とか言っているし、そもそも内戦状態となった原因とはアメリカが裏から唆したクーデターのためである。

 そうした事実が報道されておらず、突然に訳もなく攻撃があるという荒唐無稽な話から日本も危険なのでアメリカに追従のうえ防衛費の増額をするべきだと政府が言い出し、事実を知らされずに軍拡に走る非常に危険な状態である。


 キューバ危機から60年である。

 そして今、キューバ危機とは逆にアメリカが、ロシアの隣にあるウクライナにミサイルを設置しようとして、ロシアが止めろと言ってもアメリカは止めないから戦争になっている。

 プーチン大統も、ロシアはアメリカの隣にミサイルを配備などしていないが、逆にロシアがアメリカの隣国にミサイル配備したら、それはカナダやメキシコの勝手だと言って見過ごすのかと問い返し、これに「西側」の記者は黙ってしまった。


 そこで共産党の志位委員長は相変わらずの戯け。

 SNSで、歴史も現状も踏まえず、キューバ危機60年から核兵器廃絶へ話を逸らしていた。


 「1962年10月16日から始まったとされるキューバ危機からちょうど60年。

あの危機で核戦争が避けられたのは全くの僥倖でしかない。その後、60年間、核が使われなかったことも。僥倖がいつまでも続く保障はどこにもない。核兵器禁止条約を全世界に広げることは、文字通りの急務だ。」

 こんな認識の政治家が、世界中のどこにいるのか。他にいたら是非とも教えて欲しい。外交の場で、ケネディ大統領とフルシチョフ首相が、いかに粘り強く交渉し、政権内の説得に苦悩したかは、語り草である。もちろん結果が理想的とは言えないが、当時の考えられる可能性を必死で追及したことだけは確かだ。それを否定したうえで遥か未来の理想を説いてみせ「なんてエライこの俺様」とナルシシズムに浸るバカバカしさ。

 もっとも、前に指摘したとおり志位和夫という人は党内で対立しないよう凡庸な人をカカシにしているだけだから仕方ないが。


 ここでもっとも危惧されることは、先に指摘があったとおり、国民の多くが何も知らされないで勝手に事が進められてしまうことである。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年10月5日
  • 読了時間: 2分

 ロシア軍がウクライナで包囲されそうになった場所で撤退したそうだ。

 これは同軍と外国の軍とメディアの其々が一致しているから事実だろう。ということは、やはり実際にロシア軍と戦争しているのはNATO軍と米国軍という見方を更に裏付ける事実だ。

 だから、最初は迫害されるロシア系住民の自治区が独立したのを助ける集団的自衛権の行使という形にしたが、次は住民投票で併合を決めて攻撃されたらロシア国内が被害に遭ったから自衛権は無制限という形にしたのだろう。



 ここでプーチン大統領は演説した。

 「米国は2度にわたり核兵器を使った世界で唯一の国で、日本の広島や長崎を破壊した」とも述べ、核兵器使用の「先例」をつくったと批判した。つまり戦術核の使用をほのめかしている。すでに核使用は前提であったが、正当な自衛になるという伏線をはったのだ。

 かつて原爆に拍手したオバマ大統領らの一方で、犠牲者を追悼して十字をきったプーチン大統領が話題だった。また、広島長崎の犠牲者は気の毒だが戦争だったので仕方ないと言い放った裕仁天皇の心無い発言で、マッカーサーとの惨めなツーショット写真を思いだした人もいた。かくも敗戦というものは無様である。


 またプーチン大統領は、日本もドイツも韓国も米国の従属国だと指摘した。

 それが現れているのが統一協会の問題だ。今、統一協会をテレビで擁護する出演者たちが「信教の自由」と言っているのは時代の変化を感じる。最初に大きく騒がれた80年代には「反共の為なら何でも許される」とメディアで発言がされていたのだから。

 あの当時は冷戦でソビエトのアフガン侵攻があった。今ロシアがウクライナ侵攻の最中。しかし問題は戦争より共産主義だったわけだ。

 それで統一協会は傍若無人だったけれど、今ではやり方を変えている。それでも日本では自民党と持ちつ持たれつ相変わらずだ。従属国の政権与党であることに付け込まれているのは同じだ。だからプーチン大統領の指摘した通りである。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年9月30日
  • 読了時間: 3分

 ロシアのプーチン大統領が、今年の穀物収穫は記録的と述べた。

 今年は既に1億3870万トンの収穫があり、最終的には1億5千万トンになると予想されている。プーチン大統領の就任からロシアの穀物生産量は過去に比して25倍である。

 ウクライナ-クライシスの影響でウクライナからの農産物や肥料の輸出が打撃をうけて食糧難が心配されている一方でのことだ。



 かつてプーチン大統領は、温暖化問題で暴言を吐いたと批判された。

 少し温かくなってくれたほうが寒いロシアには好都合だが…と言った部分が不謹慎ということだった。スペインなど南欧では熱波で何千人もの死者が出ているからだ。その温暖化が農業に影響を及ぼしているのか、プーチン政権の農政がうまくいっているのか、他の要因もあるのか。


 フルシチョフ首相は農政の失敗で失脚した。

 寒冷地でも育つ農作物の開発で、デタラメ農学者の話を真に受けるなどしたことが影響したとも指摘されている。

 その後、ソビエトは穀物が不作で足りなくなるとアメリカから輸入するようになった。ソビエト軍は、穀物を積んだ船が出航したのを見届けてからアフガン侵攻した。もちろんアメリカに食糧の輸入を制止されないように。

 アメリカのカーター大統領は、アフガン侵攻の制裁でモスクワ五輪ボイコット呼びかけと穀物の禁輸でソビエトに圧力をかけたが、その後のレーガン大統領は、ソビエトを敵視して大軍拡しながら、禁輸を解除した。この商売優先をカーター前大統領は批判していた。


 食糧をアメリカからの輸入に頼るソビエトが上得意様のアメリカ。

 これが、冷戦の一方での実態だった。ソビエトの一員だったウクライナでチェルノブイリ原発事故があったときも、被爆した人たちのための医薬品の輸入について「穀物を輸入するための外貨を使うことはできない」と、ソビエト中央の役人が言い放つので、地元の人たちは「中央の役人はロシア人だから、ウクライナ人なんて後回しだ」と悔しがったそうだ。

 そしてアメリカからも西欧からも無視されているところに、日本から救援物資が届けられた。政府筋ではなく市民団体からで、広島と長崎の人たちだった。だからウクライナはソビエトから独立すると日本の非核三原則を見習い非核政策の実施をしたが、それで大丈夫だろうかという心配する声も国内にあった。とくにNATO軍がユーゴを攻撃した時。ウクライナとは目と鼻の先の場所であるから。そこへアメリカがNATOに加盟すればいいと付け込んできたからロシアと険悪になった。

 ところが、昔は対立していても戦争できなかったけれど、今のロシアはアメリカに対してプーチン大統領が「なめたらいかんぜよ」みたいな態度になっている。その背景の一つに、このところの大豊作があるのだろう。


 生前、作家の井上ひさし氏が食糧自給率の重要性を良く説いていた。

 あの人は農本主義者で、また戦争体験から平和主義者だったが、そのうえで軍拡を説く人たちに対して、食糧自給率を低下させておいて安全保障もへったくれもないと批判していた。

 中国は、ソビエトと日本のように食糧自給率の低下でアメリカに屈するようになってはいけないからと、食糧自給率を下げるなというのを至上命題にしている。

 今年の日本は、豊作のうえコロナウイルス禍などで外食産業の購入が減っているから、米だけは値下がりしている。とりあえず小麦より米にしておくのが賢明みたいだ。

 
 
 
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