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​炬火 Die Fackel 

 選挙と同時に最高裁判所判事の国民審査がある。

 これは、解らないから何も記入しないで投票箱に入れると信任したことになってしまう。このやり方に怒って全員に×を付ける人たちがいるけれど、ほんとうに全員を不信任だと考えるならそれで良いとしても、あまり現実的ではない。誰にとっても全員が駄目ということは殆ど有り得ないからだ。

 それに、解らないから信任も不信任もしないという場合は、投票用紙を渡されるさい棄権すると言って受け取らないことになっている。



 また、自分では解っているつもりの人たちも、危ないことを言っている。

 今回は、選挙で選択制夫婦別姓が争点の一つになっていることも影響してか、過日に最高裁であった夫婦同姓の強要は合憲か違憲かの意見によって、判事の信任か不信任を決めようと言う人たちがいる。つまり、自分の考えと合っていない最高裁判事を辞めさせようということだ。

 これだと、夫婦別姓に絶対反対の人たちが復古主義的・封建主義的な宗教団体を通じて組織的な投票をして、夫婦同姓の強要は憲法違反と言う判事を不信任で辞めさせることにもつながるし、他にも例えば死刑制度は違憲であるという意見の判事に対して、感情的な人や血に飢えている人やファシストが大勢で不信任をして辞めさせることにもなり、刑罰の集団リンチ化につながる。


 だから、主観的な正義による投票は政治では良くても司法では良くないのだ。

 では、他の判断材料はあるかというと、あっても一般的に不明なことばかりである。そもそも国民審査なんてものは無理なことで、そんなことは承知のうえで民主的な制度があると見せかける偽装・詐欺の制度なのだ。

 どうやっても誤った結果になるし、誰だって判断しようにも解らないし、解っていると思っている人たちは勘違いしているのだから、棄権しかありえないのだ。投票用紙は受け取らないことである。

 
 
 

 インターネット上のなりすまし被害に遭っているとSNSで話題にした。

 そのさい某サイトの管理者をしている人から、管理者のログとして残っているものを調べていたら「井上静」というアカウントが登録と投稿をしていたことがあって、これを確認したら「なりすまし」のようだから凍結したということがあったそうだ。


 これは悪質だが、しかし見れば変だと解ることでもある。

 だいたい、ハンドルネームなのに本名や戸籍名あるいは業務上の筆名を使用することは無い。また、小説やドラマの登場人物ではなく実在する人物なら、歴史上の人物は構わないが存命中の特定人を他人が名乗ってはいけないという規則が各サイトによくあるけれど、これは常識でも当然のことだと誰でも思うだろう。

 だから、アカウントで普通は匿名のハンドルネームであるところに実名が使用されていたら、そこの話題などが全く無関係であるなら架空の人物のつもりで作ったアカウントが偶然あった可能性もあるけれど、少しでも関係あるならば、ましてそれが複数の話題に渡っていたのであれば、悪意あるなりすましとしか考えられない。



 それで、なりすまし「井上静」を警察が捜査していた。

 かなり前からあったことなのに、警察が捜査をしていたのは最近のことだ。それも、こちらからは訴えたりしていないのに。しかも、さらに奇妙なことは、本物の井上静の仕業でないと判明したら、これ以上は捜査をせず打ち切ると通告してきた。なりすまし犯は誰か不明だから、違法行為と被害について追及できないと言うのだ。悪質なりすまし誰の仕業か。どうしても不明ならともかく、ちゃんと捜査したのか疑問であった。

 そこで地元の警察署に、なりすまし被害の届を出しに行ったのだが、これは他の警察署が中途半端にしたことだから、それが不当ではないかと思うならその上部に当たる警察庁や検察庁に申し立てるようになっているということで、被害届を受け取らない。それなら先ずは言われた通りにやってみることにした。


 これでどうなるか結果が出たら次の対応となる。

 近くの法律事務所に勤務する弁護士に訊いてみたのだが、どうしたらいいのかを知らなかった。地元の警察署にいる警察官は、法律の専門家ではないが、いつもの業務と関係することなので普通に知っていた。ところが弁護士が知らない。

 もちろん知らない弁護士がいてもおかしくはないが、得意ではないから他の弁護士に相談するように言えばいい。これは恥ずかしいことではない。なのに、泣き寝入りをすればいいと実にいい加減に言うのだった。知らないことを訊かれたのを意地悪な質問をされたと思ったらしい。まあ、こんな弁護士はザラにいる。

 この弁護士について誰か言っていた。この女性の弁護士は元々そういう人だ、と。この調子では、その通りかもしれない。

 
 
 

 警察官の階級で、現場に出る最も高いのは警部補である。

 これは実際に警部補の人たちに訊いたら、全員がそうだと言った。警部になると管理職だから現場に出ることはまずない。


 これが、怪人二十面相を追う中村警部や、ルパン三世を追う銭形警部は、怪盗の逮捕に拘って現場に出ているから、他の事件には関与していない。銭形警部は原作の設定だと東大法学部卒のエリート・キャリアだから警察署長になっていてもいいはずだけどルパン三世を追いかけて血眼ということ。

 だから、そうでないのに現場に警部が出ている刑事ドラマは非現実的だ。例えば『太陽を盗んだ男』の菅原文太ふんする「山下警部」とか。そういう認識が浸透したのか、その後は刑事ドラマで現場に出る最高位は警部補になっている。ベテランになってからの渡瀬恒彦とか。若い頃はマッドポリスだった。


 ところで、ある警部補が、公務執行の妨げになるからと録音を制止できると言っていた。

 しかし、例えば携帯電話を通話したままでいて、その相手が興味をもって録音していただけだと言うことができると指摘したところ、こちらの悪知恵でいつもそうしているのではないかと疑っていた。



 しかし、これはジョン-グリシャムの小説に出てくる。FBIの捜査官が弁護士に向かって「口実を作って逮捕することもできるんだぞ」と脅しているのを、弁護士の携帯電話から通話の相手が録音していたという場面がある。これなら取り上げることもできない。


 それで結構ポピュラーなはずである。

 この話を寺澤有氏にしたら、その方法は、通話し放題の料金プランが出来てから容易になったと言っていた。

 なので、警官の暴言や問題発言の録音を「隠し球」として持っている人は、かなりいるはずである。

 
 
 
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