- 井上靜

- 9月2日
- 読了時間: 3分
更新日:9月5日
「論点を瞬時にずらし、話をすり替え、逆質問に転じ、責任を他へ転嫁して、とにかく『自分は悪くない』『議論に負けていない』ことだけ示す」

これは、ある本に書かれていた「橋下徹式詭弁術」の説明だ。
たしかに、あの人の常套手段ではある。だが、そうとは知らずに読むと、弁護士全般のことを指しているのだと思ってしまう。
だいたい弁護士は、この調子であるからだ。しかも、議論どころか法律相談で、やっている。
なんでもそうだけど、弁護士の法律相談だって、知らないなら正直に言うべきだ。
そのうえで調べるものだ。そうすれば恥ずかしくない。ところが、弁護士のくせに知らない法律の話になると、ごまかそうとして、すり替えたり、逆質問に転じたり、という卑劣なやりかたにでる弁護士は珍しくない。
前に話題に出したが、自分が大学生の時に、そこで講師をしている弁護士など典型的だった。知らないくせに知っているふりをして、ちょっと調べればいいことを怠慢で調べないから、質問に対してチンプンカンプンという状態だった。
それで逆質問し、それは関係ないと指摘されると更にごまかそそうとして「解らないのか。君は法学部だろう、勉強不足だなあ、誰のゼミだあ」と勝手に決めつけて侮辱する。それでいて、民事訴訟の簡単な手続きを六法全書をひきながら間違える始末。
それで同じ大学の民法学者に言ったら「ああ、カワラサキ先生か、あの人は駄目だよ」
弁護士の世間知らずは当然のことだが専門の法律も御粗末である。
これも前に取り上げたが、司法試験どころか学部の卒論でも不可を食らうほどの弁護士はざらにいる。医師など免許を取得してからも勉強しているが、弁護士は資格を持つと途端に勉強しなくなる。新しい知識を仕入れないだけでなく、前に憶えたことも忘れてしまう。それでいて、たくさん勉強していて何でも知っているように錯覚だけしている。
そのうえで破綻するとすり替えたり逆質問したりではぐらかす。よく共産党系法律事務所の弁護士にあることだが、金にならない仕事や権力と闘う仕事はやりたくないけれど「人権派」ではないと言うことに抵抗があるらしく、すり替えたり逆質問したりで誤魔化す。そこで、やはり学部の卒論でも不可の御粗末な間違いを言うから、人権派ではないうえ不勉強であることを露呈させる。
こういうことばっかりである。
だから橋下徹弁護士の特徴ではなく弁護士全体の特徴である。なので弁護士のほとんどは、まともに仕事ができない。これだから人権が蹂躙されっばなしなのだ。人権蹂躙で特に酷いのが検察であることは最近は司法の問題でよく話題になるが、警察も、自衛隊も、それ以外の公的機関も、ひどいものである。
ところが、これと闘える弁護士がいない。勇気が無いとか金にしか関心がないとか、そういうことも勿論あるけれど、それならまだ少しマシである。実は、全然勉強しないから、どうしたらいいのか解らないのだ。だから誤魔化そうとしてばかりなのだ。
この破滅的実態は、権力に人権蹂躙された経験を持つ人なら誰でも目撃していることだ。


