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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年8月31日
  • 読了時間: 2分

 警察官から十代の娘が強制猥褻の被害に遭ったという市民。

 所持品検査だと言って身体に触った。しかし捜査のためだと警察が言えば、公安委員会も裁判所も警察に大甘だから、正当だということにしてしまうだろう。

 それでも泣き寝入りはしたくなかった。それで何かできないかと弁護士に相談したという。


 それで共産党系法律事務の弁護士に相談した。

 これは地元の共産党に所属する議員から紹介された弁護士であった。ところが、警官の無法を告発することか困難というのではなく、警官のしたことは捜査として正当であると言った。公安委員会や裁判所から、そのようにされてしまうという意味ではなく、その弁護士の意見だった。

 なぜか。法的な見地から解説して欲しいと言ったところ、そういうことを警察は幾らでもやって良いと「思う」ということだった。不正の立証が困難ということでもなかった。



 娘はショックによるPTSDで苦しんでいる。

 この訴えに対して、その共産党系法律事務の弁護士は言い放った。「それは、あなたの娘が勝手にPTSDになっただけ。PTSDになるのはあなたの娘の勝手だけど」

 あまりに酷い態度と言葉で、まるでネトウヨと同じ。その弁護士を殴ってやりたかったそうだ。


 他の弁護士に訊いてみた。

 それによると、一般的に弁護士は、受任はもちろん相談も受けたくないということはあるとのこと。対立する双方の依頼を受けることはもちろん相談を受けることも弁護士には禁止されている。両方に良い顔をしながら片方を裏切る結果になること必然だから。

 そのなかで、警察の味方をする弁護士もいる。人権派を装い反対側と取引している「ダブルスパイ」的な弁護士などザラであるから、共産党系法律事務の弁護士にもいないとは言い切れない。


 それにしても、他に言いようはいくらでもあるはずだ。

 例えば、刑事案件は儲からないとか、刑事案件に詳しくないとか、権力と闘うのは嫌だとか、要するに自分は人権派じゃないと、そう言って、だからやりたくないと言えば良いことだ。

 おそらく、その弁護士の「キャラ」であろうと言う。どんなキャラクターかは不明だが、口の利き方を知らない弁護士は少なくない―にしても、その弁護士は酷すぎる。

 
 
 

 8月12日に渋谷のハチ公前でガザ殺戮の抗議行動があった。

 これに対し渋谷署が「許可」を得てないと威圧したため参加者から反発の声が上がっていた。道路交通法と公安条例を根拠としているつもりなのだろう。

 しかし抗議行動が権力から許可を得るというのも滑稽である。



 前にビラ撒きが無許可として問題になったことで不必要というのが判例だ。

 例えば1966年の「有楽町判決」や1991年の「東金国賠訴訟事件判決」がある。このビラ配りは少人数だから街の迷惑行為とはならないから、許可が要ると考えることは無理である。大勢であれば迷惑だと言う人もいるが、集会やデモなどの抗議行動を迷惑と受け取る人がいるのは当たり前で、それくらいのことをしないと世間に訴える効果がない。


 そもそも東京都公条例が違憲かつ社会一般の通念から非常識と指摘されていた。

 これは70年代からのことで、だから順守する必要がなく、運用面で否定され判例にもなっていたから、死文化されていると言っていい。

 これを持ち出すというのは、死んでいるのにゾンビ復活させる意図である。それで検挙すると脅したのは、そんな大勢を逮捕するのは難しいからだ。もしやれば騒ぎになる。外国メディアから「日本で警察が抗議行動参加を大量逮捕」という形で取り上げられる。それは警察としてもさすがに困る。だから「許可」を持ち出して威圧したのだ。


 しかも公安委員会は腐敗の巣窟である。

 もう、公安委員会は無法者ならず者の集団であり、やっていることが無茶苦茶であることは昔から周知のことだ。警察の暴力でもセクハラでも、事実が確認できなかったとでも言って逃げるならまだしも、そういうことをしても全く問題ないと言うのが公安委員会である。この実態を知らないのは社会に無関心の人だけである。

 そんな公安委員会に許可を求める必要があると考えられる人は、極端に無知な人である。それ以前に許可が要るという考えが非常識であるが。


 この場合はガザ虐殺の側に付く西側諸国にお付き合いしている日本政府への抗議だ。

 さらには自民党に投票するなという意味がある。だからこそ警察は自民党のために市民の行動を弾圧に出たのだ。日本の警察が直接イスラエルのためにと意識して働くなんてことはあり得ない。

 もちろん「お上」に逆らう非国民は取り締まるという発想もある。


 渋谷署といえば防衛医大訴訟の時に弾圧をしてきた。

 訴訟を取り下げろと迫り暴力をふるった。これは加害医師の意を受けてのことだった。結局、防衛医大を出て今は他の病院に勤めているが古巣の防衛医大にもよく出入りしている医師が被害を専門的見地から証言し、また防衛医大の他の医師たちも裁判沙汰になって当然だと言っていたことも証言したので、患者の勝訴となった。

 その証言の直前に、加害医師は防衛医大の後に開業していた渋谷区の警察署に依頼し、その意を受けていたのである。「国を訴えるとは天に唾することだ」と怒鳴って。

 だから渋谷署には相変わらず、お上に盾突く者は弾圧するという発想が生きているのだろう。もちろん他の警察署にもあるだろうが。

 
 
 

 選挙が終わった後も蓮舫は叩かれている。

 これは異例といってよいだろう。それだけ話題になったし、敵方が危機感を持った証拠である。ただ、選挙が終わっても執拗である。蓮舫が訴えている場面の録画が動画サイトで今も好評であることが影響していると見られている。

 しかし、蓮舫を嫌う人がいるためでもあるだろう。


 かつてテレビに出ていた蓮舫は「生意気」と非難されていた。

 それが週刊誌に取り上げられていた。なにが生意気なのかというと、自分の見解を明瞭に発言するからだった。これが、タレントの癖に生意気というわけだ。

 これが「政治学者」とか「政治評論家」なら、テレビに出ている輩は大体が御粗末だから当然にして程度が低いとは言われるけれど生意気とは言われない。

 それで蓮舫は政治家になることにしたらしい。そして国会議員になり大臣も務めた。


 こうして見返すようにした蓮舫。

 これで悔しい人たちが、そのあと選挙で成功しなかったことにつけこみ悪口を言っているのだ。

 その悪口の一つに、共産党の支援を受けたことをあげつらうものがある。これは野党の選挙協力を分断しようとする意図で、どの大手マスコミも一斉にやっているから、そうするように働きかけられたはずだが、言いなりになるマスコミ従業員たちも情けない。



 たしかに選挙で共産党は目立った。

 チラシの配布でも街宣車でも共産党ばかりという印象なほどだった。しかし特別なことではなく、ただ共産党としては、選挙で協力を要請されて、これを請けたからには全力で取り組むと言って、実行しただけのこと。

 ところが共産党は、選挙運動になると他の政党よりはるかに熱心である。これは昔から知られていることで、ここまで精力的に組織的な集票活動が出来るのは他には創価学会だけだろう。だから自民党は創価学会の助けが欲しくて公明党に頭を下げている。これに対抗するには立憲党が共産党の協力を受けるしかない、という話になるのだけれど、そしてやってみたら共産党のいつもの熱心さと比して相対的に他党は不熱心とも見えるほどに目立たなくなる。


 この結果、共産党の色が出すぎと言われてしまった。

 たんに他の党の活動が見えないだけであるのに。もともと社民党は大したことができない所だが、立憲党は自分の候補者なのだから、共産党に負けずにもっとガンバロウと言うべきだった。しかし怠慢だったのか、頑張っても駄目だったのか、共産党の選挙運動にはとうてい及ばなかったということだ。

 そして、自民党は公明党から力を借りてもあくまで自民党の候補だが、立憲党は共産党の協力を受けたら埋没してしまう。これは組織の基盤が自民党に比して立憲党は脆弱ということだ。

 これを解決できるかに、立憲民主党の存続はかかっている。

 
 
 
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