高級筆記用具は無用の長物
- 井上靜

- 2 時間前
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贈ってくれた人には悪いが「断捨離」で処分したものがある。
そのなかに高級筆記用具がある。特にボールペンやシャープペンである。ところが、これについて検索すると、高価な筆記用具にはそれなりの価値があるという話ばかり。
それらの掲載されているサイトは、どれも売りたい側の意を受けて言っているのが見え見えである。百円前後の筆記用具で充分なのに、無意味に高価な筆記用具を買うなんて愚かだ、と言う声に対して、贈答品に良いとか一生ものであるとか仕事に向き合うため心構えができるとか、非現実的な話ばかりである。
特に贈答品というのは、自分が金の無駄使いするだけでなく、相手方が有難迷惑するから問題である。
実際、高価な筆記用具は、贈られても使わなかったことばかり。
そもそも、売って利益にするための商品だから、値を釣り上げるために性能と関係が無い装飾をしている。これでは使い勝手が良くないのは当たり前である。実に使用感が悪く、書きにくい。
ちょうど、日本刀と同じである。戦国時代と違って天下太平になると、刀は「ステイタスシンボル」になって非実用的な装飾が施されるようになった。粗製乱造ではないから品質は良いけれど戦争には向いてない。
これと同じことである。イーメールが主になって筆記用具を使うことが劇的に減ったので、業界ととしては非実用的で高価な筆記用具の販売に力を入れるのだろう。

弘法は筆を選ばずと言う。
それどころか、むしろ安い筆記用具のほうが高価な筆記用具より本来の性能が良いから、字も綺麗に書けるのだ。高級筆記用具は見た目の高級感や持ったさいの重厚感が優先されているのに対し、安価な筆記用具は持ちやすく書きやすいことを優先にしている。だから当たり前のことである。
これは自動車に似ている。
高級車は売るためのものである。
だから本当の金持ちは買わないと言う。頑丈さを売りにする自動車もあるが、それを売りにするのは時代遅れで、安全性ならシートベルトやエアバッグの装備がきちんとしているかの方が意味が大きい。だから、自動車の業者は金持ちから金をふんだくろうとして高級車を売るけれど、それを金持ちの多くは見抜いているのでカモになることはない。カモになるのは見栄を張る人である。
これと高価な筆記用具は同じことである。外見を気にして持ちやすさを犠牲にしている。それに対して安い筆記用具は、見栄えは良くないけれど滑り止めのゴムが付いていたりで、その方が綺麗な字を書けて疲れない。
そういうことである。これは他の様様な道具にも言えることだ。



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