金持ちを装う弁護士に手腕の良さは伴わない
- 井上靜

- 1月9日
- 読了時間: 2分
法曹と無関係の事業で自他共に金持ちになった元弁護士が言っていた。
この人は、金を持っていることが世間一般からよく知られているので、金持ちを装う必要がないどころか不可能である。どうふるまおうと実際に金持ちだから。つまり金持ちを装う人は実際には金持ちではないということだ。
そして、弁護士の中には金持ちを装う人たちがよくいるということだ。
金持ちを装う弁護士は、身の回りを高価な物品で虚飾する。
例えば、背広、腕時計、自動車、など。でも、そんな物に金持ちはこだわらない。金持ちでないのに金持ちを装うのは、仕事で成功したと見られたい自己承認欲求である。
それを、顧客から信用されるためだ、仕事に影響するからだ、と言って正当化する、というよりむしろ自分を説得しようとしているのだ。
それを見抜いて、その元弁護士の金持ちは言ったそうだ。「顧客が信用するのは、誠実な人柄と態度じゃないのかね」と。

高価な物品で虚飾するのは、顧客を騙しているのだ。
これは信用されるというのとは違う。弁護士として腕がいいので儲かっていて、だから収入が多いと見せかけるために、ことさら高級品を購入して見せびらかすようにする。こんなのは顧客を騙しているだけだ。他の弁護士に対して「マウントを取っている」つもりの人たちもいる。
しかし、その弁護士がいくら優越感に浸っていても、儲かっていることが手腕の良さの証明ではない。
一等地に事務所を構えていると自慢している弁護士もいる。
それは弁護士としての手腕が優れているから勝訴ばかりしていて儲かっているのだ、と言いたいらしい。
これは素人を相手に騙しているだけだ。少しでも司法の問題に関心がある人たちなら、ほんとうのことを知っている。例えば依頼者を尊重せず勝手に相手方と和解に持っていくなど、弁護士にとってリスクが少なく、弁護士だけが確実に儲かるようにする方法ばかりとっていたりする。
もちろん、弱者の味方をすることは無い。そんなことをしても儲からないから当たり前だが、それ以前に弱者の味方が出来るようになるためには相当な知識と経験と手腕の良さが必要で、それを持ち合わせていないのだ。
だから、そんなやり方で利益を追及することは、手腕の良さとは無関係である。これを素人は知らない。
だから、金持ちぶる弁護士がいる。
そんな弁護士に騙されてはいけない。これは依頼したら馬鹿を見るというだけのことではなく、敵対した時にハッタリで脅されても怖がる必要は無いということでもある。



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