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  • 執筆者の写真井上靜

野田佳彦の「神聖なる義務」

 立憲党の代表になった野田元首相が説いたそうだ。

 「弱い人を助ける政治は、もう終わり。弱い人が産まれない社会を作るということであります」

 おそらく弱者の基準を変えてしまい、存在しないことにするつもりだろうと指摘されている。

 また、どうしても弱者は出るのだから、その対策をするのが政治であり、それをわかってない野田は政治の基礎ができてない。こんな人が首相だったのだから、自爆解散で自民党に政権を返したのも当然のことだろう。



 そもそも弱い人が産まれない社会とはナチス政権が目指したことだ。

 これを賛美して日本も見習うべきだと説いたのが、渡部昇一上智大学教授である。週刊文春で「神聖なる義務」と題して、劣悪遺伝子を持つ者は子孫を残すべきではないと主張した。

 この人は統一協会と関係を強めたので、文藝春秋は距離を置くようになり、仲良くし続けたのはフジサンケイであった。ところが防衛医大が渡部昇一を読んで講演させていた。医療機関が、遺伝や家系で生命を操作するべきだと主張した人に講演させるのは如何かと思うが、あの当時は中曾根内閣だったから、渡部は中曽根ブレーンとしてフジテレビの「総理と語る」で共演していたし、なにより渡部昇一と中曾根は統一協会と密接であることが共通項である。そして防衛医大を作ったのが防衛庁長官だった当時の中曾根と医師会長の竹見太郎である。竹見太郎の息子が、親の威光で厚生労働大臣になって、とんでもないことをしているのは周知の通り。



  

 人気SF『銀河英雄伝説』の最初に出てきた。

 ゴールデンバウム王朝の支配者ルドルフ皇帝は「劣悪遺伝子排除法」を設定して大虐殺を実施した。これについて「神聖なる義務」であると説いた。

 明らかに作者の田中芳樹は、渡部昇一の主張を念頭に置いて書いていた。他のことでも渡部昇一はでたらめばかり言ったり書いたりしていたことで知られる。田中角栄擁護で無茶苦茶なことばかり書くから、田中金脈を追及した立花隆から「頭がおかしいとしか思えない」と言われていた。

 「♪お鍋の中からボワッと、インチキおじさん登場、いつだって忘れないエジソンは偉い人、そんなの常識~タッタタラリラ」というアニソンが、かつてヒットしたが、それ式に言うと「♪渡部昇一ボワッと、インチキおじさん登場、この人に言わせればヒットラーは偉い人、そんなの非常識~タッタタラリラ」である。

 



 野田は父親が自衛官だったと言っていた。

 その影響を受け反共だと公言していた。自衛隊は統一協会に汚染されているが、オウム真理教などのように外部から組織に侵入したのではなく上層部からである。その影響が野田に現れている。だから冗談ではなく、野田が政権についたら今度こそ大虐殺が始まるだろう。

 そう思わせておいて、自民党の方がマシだと思わせて自民党を利するつもりなのかもしれないが。

 

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