都議会議員選挙で維新が全滅して良かった
- 井上靜

- 8月9日
- 読了時間: 3分
更新日:8月12日
都議会議員選挙の結果で良かったのは維新が全滅したこと。
これはよく言われることだが、その落選したうちの一人がとんでもないことをテレビで言っていたので、ほんとうに落選して良かった。
とくにひどいのが、都営住宅を売り飛ばして金にするという異常な発想であった。地価が上がったら住民を追い出して売れば儲かるなんていうのは地上げ屋であって政策ではない。土地の利用価値が上がると、それにつれて地価も上がるけれど、それは商業利用の価値が上がるからで、そうなると平均的な収入の人が住めなくなり、労働力が不足するなどで都市が機能しなくなってしまうから、この対策として都営住宅を各地に建設してきた。これを維新の人は全く解ってない。

その無知のうえで維新の人は何を言ったか。
地価の高い場所に、普通の所得の人を住まわせるのは逆に不平等であり、地価の高いところには金持ちが住み、地価が安いところには貧乏人が住む、というのが当たり前だと言う。
そんなのは差別だと他の党の人たちから指摘されても、地価の高い所に平均所得程度の人を住めるようにしてやる方が差別だ、などと無茶苦茶なことを言っていた。
これは都市政策について何も知らないからだ。こんな発想は維新の人に独特である。
都市政策の土地を投機の対象にするのは公的機関のすることではない。
こんなことは、自民党も参政党も日本保守党も言わない。維新の独特な発想だ。現に維新が幅を効かせている大坂では、公的財産が目先のことだけでダンピングのようにされて、街が荒れ放題である。
また、民間でも地上げ屋というのは、あまりカタギとは言えない人のやることがある。
かつて日本会議を追及した菅野完という人が「なぜ維新が悪いのかというと、右派だからではなくヤンキーだから」と言っていたが、他でも「維新の会は大坂ヤクザ党だ」と言われてきた。不動産業界はタクシー業界と共に、昔は暴力団が関与している会社がよくあった。それが健全化・近代化の努力でまともになったけれど、完全に駆逐されたわけではない。
そして維新というヤクザな発想で政治に食い込む暴力団的な政治団体が現れた。
よく、松井という人は見るからにその筋の人という人相だと言われたが、橋下と吉村の二人は弁護士として風俗とか金融とかその筋の関与が必ずある業界のために法の抜け道を指南する仕事をしてきた人たちで、それだけならともかく、言うことやることの発想が完全に公共という概念が無くて実にヤクザっぽい。
これを吉本興業という芸能界でヤクザっぽい体質でしられる会社が宣伝で提携している。そして大坂ではまだ勢力を保っているが、東京では全滅ということだから、まだ東京都民のほうがヤクザっぽさを忌避しているということだろう。



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