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選挙で言わなくなったこと

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 7月8日
  • 読了時間: 2分

 完全に無くなったとは言い切れない。

 だけど、一昔前とは違って、選挙で「私を男にしてください」とか、その妻が「主人を男にしてやってください」とか、そういうことは言わなくなった。

 なんだあれは、という指摘は、何十年も前から出ていた。


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 例えば土井たか子衆議院議長が言っていた。

 そして、落選したら男じゃないのか、女性の候補者は「私を女にしてください」とは言わないでしょう、と言って笑っていた。

 つまり、権力志向のマッチョ願望から出る言葉ではないかと批判していたのだ。


 女性の候補者が「私を女にしてください」と言った話は伝わっている。

 それで聴衆から「どうすればいいんだ」と野次が飛んで、売り言葉に買い言葉で「私に入れてください」と言ってしまった。もちろん投票してという意味だが、変な意味になってしまうと気づいて、その候補者の女性は赤面していた。

 というのは雑誌に乗っていた小話なので、笑い話、作り話、の可能性がある。


 ただ、男にしてくださいと言うのは田舎の保守派ばかりだ。

 これは、名をあげたい、出世したい、ということだから、自民党の候補者を中心にして言われる言葉になる。そして田舎者は、そういうものだと思っている。社会の為に働かせて欲しいというのではなく、私利私欲である。

 それが最近は言われなくなったので、この点は洗練されてきたということではないか。

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