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警視庁記者クラブにも西側諸国にも大勢に絡めとられやすい人が追従する

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年8月25日
  • 読了時間: 2分

 長崎市の原爆慰を米国大使は祝典と言った。

 戦勝国としての意識が、戦争の犠牲者を追悼することも祝勝と認識させているのだろう。だからオバマ大統領は記録映画の上演で原爆の爆発を見て拍手していた。

 この一方でロシアのプーチン大統領は十字を切って犠牲者を追悼していた。プーチン大統領は広島と長崎の原爆は無用だったとし、アメリカを批判していた。これは昔からソビエト連邦の歴史教科書でも説かれていたことである。

 また、アメリカ国内でもオリバーストーン監督が語り部を務めた近代アメリカ史のテレビドキュメンタリーでも、原爆の所持で急に気が大きくなり増長していたトルーマン大統領の姿勢をとりあげ、使用の正当性に疑問を投げかけていた。


 そしてイスラエルのガザ殺戮のこと。

 これに抗議する長崎市の追悼式を、アメリカをはじめとした西側諸国はボイコットした。ここまで日本はコケにされている。それでも日本のマスコミは、西側諸国に迎合していれば良いという態度を崩さない。

 だから、中国のことでもロシアのことでも同じ姿勢である。ところが傀儡政権となっている自民党を支持する人たちならともかく、反対に批判的な人たちが同じ認識を持っているのはなぜか。自民党政権を支えるマスコミの報道を鵜吞みにしているからだ。


 記者クラブ垂れ流し受け売り報道の実態と害毒は既に知られている。

 そして冤罪事件など権力による深刻な人権侵害を、報道が世間を煽り立て「セカンドレイプ」していることも昔から問題になっている。

 しかし警察が発表したことなら間違っていても信じるに足るものであるとされる。だから名誉毀損や業務妨害で裁判に訴えても勝てない。

 これと同じ調子で、国際問題も報道されている。冤罪で人権侵害しても警視庁記者クラブを鵜呑みにしたなら許されるのと同じように、西側諸国に合わせていれば良いというのが日本のマスコミである。


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 自民党政権に批判的なのに同じ対米隷属の人たち。

 これも戦後のアメリカによる占領政策が成功した証なのだろうが、それにしても、野党を支持してはいても、立憲党を支持している人たちは保守だから当然のことだし、共産党を支持している人たちも同じで、これは機関紙『赤旗』が売れなくて金が無く商業紙の受け売りをしている影響だけど、それ以外の人たちまで同じであることが圧倒的というほどである。

 それだけ、関心があるようでいて実は無関心の人ばかりだから大勢に絡めとられやすいということだろう。

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