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親米派の右翼がトランプ大統領を歓迎

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 10月30日
  • 読了時間: 2分

 「なんだ、この右翼は」

 右翼の街宣車がトランプに対して「ウェルカムトゥジャパン!」と横断幕を掲げてアメリカ国歌を流し、日の丸と星条旗を並べて掲げているのを見た人達による疑問と怒りである。

 

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 しかし、これが日本の右翼の普通の在り方である。

 もちろん後から別の路線の右翼も現れ、その反米や民族派の「新右翼」に対して「既成右翼」と呼ばれた。この既成右翼はあの児玉誉士夫の路線であり、彼は自著で 「かつての国家主義者、すなわち天皇と国家にあくまでも忠実であった者の中からこそ、真の親米派は生まれ出る」と堂々と言い切っていた。


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  児玉誉士夫は赤尾敏の弟子だった。

 ロッキード事件に関与が取り沙汰されたことで赤尾敏は児玉誉士夫に激怒していたけど。 それはともかく、動画に登場する「大日本愛国党」は、その赤尾敏が作った政治団体である。赤尾敏は代議士だったとき対米政策で東条内閣と対立していた。それで戦後も説法や街宣の時に星条旗を掲げていた。

 つまり 赤尾敏は戦前から反共親米で戦後も変わらず。一貫した態度である。


 また、赤尾敏は、戦後は親イスラエル反パレスチナが加わった。

 こうして、一貫性がある代わりに国粋主義を標榜しながら民族主義が欠如し、貧者の代弁者と自称し資本家を批判するものの金持ちの親戚に活動資金を頼り、下町ではなく銀座で説法するという矛盾を抱え克服できなかった。

 これが、共産党員から転向して右翼そしてCIA協力者となった田中清玄から「赤尾敏なんて小者」と言われた主原因であった。



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