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統一協会に寄付していた母親

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年8月13日
  • 読了時間: 2分

 統一協会は自民党と密接だが、他には旧民社党の一部議員と懇意だった。

 だから、今でも自民党以外の政党に触手を伸ばして当然であり、民社党のように自民党より強い反共性であるか、少なくとも同程度なら、擦り寄るだろう。それで立憲党などにも目を付けていたわけだ。


 ところが、仲良し政党の選挙支援だけではなかった。

 あまり目立たないが、たまに統一協会の信者が自ら選挙に立候補することがある。かつて中曾根内閣の当時、うちの近所の主婦たちが応援を依頼されて、その中には政策も確認しないで自宅の前にポスターを貼った人があった。

 この統一協会の信者の女性は、選挙に立候補したさい中曾根首相を絶賛して「心の底から尊敬している」と言っていた。

 

 「へんなオバサンが出てきた」

 そう言ったのは知人の大学生で、民青同に入り共産党を応援していた。それで「あの人は統一協会でしょう」と言ったら「よく知ってますね」と驚かれた。少年が何故かと思ったらしい。母親が統一協会に寄付をしていたから知っていた。

 もちろん、うちの母親は統一教会が如何わしい団体だとは思っていた。ところが、そんな団体に利用されて寄付集めをしている若い女性それも女の子という感じの人に同情して、手ぶらで帰ったら叱られるから可哀想だと言う。


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 そんなことしたら、同情を惹けば良いと思われてしまう。

 そして、もっとやろうと考える。助けることにならない。それどころか同じことをやらされる女の子も増えてしまう。だから、それはダメだと言っても理解できない人であった。ほんとうに困ったものだった。


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