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経営破綻とニコチン依存症

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:2月2日

 さて税金の時期になった。

 これで税制の問題ではなく個人的な思い出を述べることにする。

 かつて絶縁した出版社は、税金の季節にそれと関係することで問い合わせをしたら、こんな返答がイーメールで来た。

 「あなたは非常識な人ですね。今の時期は、どこの会社も税金のことなどで大忙しなのに」

 

 この税金のことがあるから、問い合わせしたのに。

 いつも遅いので仕事で関わる人たちが困るところもある。これは経理がもたもたしているからだろう。それにしても、遅いとはいえちゃんと税金の徴収票は送付してくる。

 ところが、その出版社は送られて来ないどころか、それ以外のことでも問い合わせを無視する。他のことでは返答があるのに、お金のことになると無視を決め込む。どうやら経営破綻に近い状態であるらしいとの情報を得たので、経理的な話をしても無駄のようだ。

 

 絶縁したのには、もう一つの訳があった。

 これは、本を買ってくれた人からの苦情があったからだ。特に、女性は必ずといっていいくらい言ってくる。

 なにかというと、タバコであった。本が届いて包みを開封すると途端にタバコの臭いがする。これには、タバコが嫌いな人はもちろん、タバコを吸う人でも、こもった臭いは不快だし、商品を扱うさいの常識に欠けている、と言う。

 



 その出版社は編集でも出荷でもタバコ蒸しながらの作業である。

 こうなるのも、会社の代表者からしてひっきりなしに吸っているからだ。こうなると、感覚が麻痺してしまって解らなくなる。

 前に、喫煙者だったけど健康上の事情から止めたという人が、喫煙していたときには気づかなかったけれど、止めるとタバコの臭いは強烈に不快だと解ったと言っていた。

 だから、吸って当たり前なのでお客様からの苦情など意に介さないのだろう。実際に、臭いで嫌な気分だったと言われたという話をされても、文句を言う方が悪いと言うほど酷かった。これでは売れなくなるし、経営も破綻するだろう。

 それで絶縁したのだ。 

  

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