ザイム真理教という皮肉
- 井上靜
- 2月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2月22日
森永卓郎さんが亡くなった。
森永さんは「ザイム真理教」と財務省の体質を皮肉っていた。カルト団体のように金を取ることばかり熱心という意味だった。
そのため、現実を無視して、とにかく国に金がないから税金を取りまくらないといけないのだと呪文のように唱えているが、そんなのは嘘である。
これについては三橋貴明さんも言っていた。
財務省は経済を悪化させることを平気でやるが、そうすると各省庁が対策を立てないといけなくなり、そのための予算を財務省に出してもらうため、各省庁の頂点にいる次官が財務省の課長に頭を下げることになるので、財務省の官僚たちは自分がエリート中のエリートであると悦に入ることができる。
そんなくだらないことのために国の経済が悪化して国民が困るなんてことを止めさせないといけない。

そこで森永さんが指摘するのは財務省が権力を持ちすぎていることだった。
財務省は、税金を集めることと、税金を配分することの、両方の権限を持っている。これだから財務省は無茶苦茶なことが出来てしまう。財務省ばかり力をもっているようなこと諸外国には無い。この権限の独占は異常である。
そこで、財務省の分権が課題になるはずだ。
ところが、財務省の解体という人たちがいる。
これは、どういう意味だろうか。財務省の前に抗議のデモをしかけた人たちも財務省を解体せよと言っていた。不当に奪った税金を返せと訴えている人たちもいて、こちらは意味が解かるが、財務省の解体というのは何だろうか。ただの怒りの表明なのか。
こんなことがあるから、財務省の解体と叫んでいる人たちは荒唐無稽だと非難する人たちがいる。このあたりは支持政党の違いによる対立がありそうだが、あまり意味があることではない。言葉は正確にすべきという程度の話ではないか。
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