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  • 執筆者の写真井上靜

気になる親子と不可解な同級生

更新日:2021年6月24日

 拙宅の近所に住む人に陰口を言われていたことを知ったのだが、この人はかなり高齢の男性で、娘と二人暮らし。この娘も結構な年配で、精神障害者だ。身を寄せあって、それなりに楽しそうな暮らしぶりだが、父親が亡くなったらどうするのか。

 そんな感じだったけれど、悪口には呆れた。


 ところで、この残暑の夜、窓も玄関も開けた状態で、その父親が娘に怒鳴っていた。はっきり外にも聞こえた。「親に向かって何だ」と言いながら殴っている音もした。たまにある家庭内暴力だけど、娘の正常でない話し方は元々だが、父親も正常でなかった。いつもと違って、ただ感情的になっているのとは違い、認知症の症状だった。

 これなら陰口を言われても信じる者はいないからと安堵したけれど、あの親子どうなってしまうのかと少し気になる。

 また、もっと離れた所に住んでいる知的障害者が、いつもコンビニ店で買い物するため近くを歩いて通るのだが、独り言が激しいので皆が「また来た」と言う。それだけで、問題はない。

 同じようにしている人が最近は増えて、それは急速に普及しているコードレスホンを使用し会話しているからだ。このため独り言の人が目立たなくなった。


 このことで思い出すのが、かつてオーディオ機器の会社に勤めていた当時のこと。

 扱っている商品に、オーディオ用のアクセサリーでイヤホンとヘットフォンがあったのだが、次はどんなのを売ればいいかという話になり、それで高校の同級生だったオーディオ好きの男に言ったところ、しばらく後になってからグッドアイデアだとして「全くノイズが無いコードレスのヘットフォン」と言う。「絶対に売れるよ」と。当時の技術では不可能である。

 それで、どうやったら、その技術は実現するのかと訊いたが、それは考えてない。ただ、あったらいいなというだけのこと。まだ無かったBluetoothのような技術の理論を提唱したり、すでにある技術を挙げたうえで応用すればできるという具体的な指摘をしたり、ならば意味があるけれど、ただあったらいいなでは『ドラえもん』の主題歌だ。そりゃ、作れば絶対売れる。

 これは、他人の仕事だからふざけているのではなく、いいかげんなことを真面目に言っているのだ。なんで、こんな発想が出るのか、まったく謎である。

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