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歯科医と弁護士

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年6月12日
  • 読了時間: 2分

 前回はジョニー・デップが雇った辣腕の弁護士からの問題だった。

 ハリウッドスターは劇中では庶民のために闘う弁護士を演じても、現実にはセレブ御用達の弁護士を雇う。ドラマで主人公が立ち向かう敵の弁護士に大金を払う。

 また、日本の弁護士は、もちろん腕の良い人は大企業が囲い込むし、人権派には紛い物がいる、という問題だった。


 「用心棒にも色々ある。雇った方で用心しなきゃならねえ用心棒もあらぁ」

 黒澤明監督の『用心棒』で、三船敏郎の扮する浪人が、対立する片方に付いたり反対側に寝返ったりして喧嘩を煽るけれど、これは弁護士にも同じ警戒が必要である。

 また、松本清張の『霧の旗』が繰り返し映画とテレビ化されているのは、ここに描かれる弁護士の問題が相変わらずだから。ある日、突然、まるでカフカの小説のように身に覚えのないことで逮捕され、国選弁護人は不熱心だし、有名な弁護士に頼もうとしても紹介が無ければ受け付けてくれない。

 


 あと、弁護人は歯医者と同じことになっている。

 かつては歯科医師会が作った「目安」というのがあって「この処置をしたら、この料金」という一覧表が診療所に貼ってあったものだ。これを見ながら幾らになるか決めていたけれど、これが次第に使われなくなった。それにつれて高額になって、ボッタクリどころか追い剥ぎのような歯科医師が出て、当時マスコミも取り上げていた。

 そして最近は弁護人の報酬も、弁護士会の規定から自由化された。


 ある知り合いが、有名な弁護士に電話で依頼した。

 けれど、紹介が無ければ駄目と言われ「そこをどうかお願いします。これはきっと国策捜索です」と訴えたけれど断られて憤慨し「小沢一郎は弁護しても俺は弁護しないのか」と言っていたから、この人は自分をどれだけエライ人だと思っているのかと呆れてしまった。

 この話についてある弁護士に話したら「紹介のこともあるけれど、あの先生は有名だから」と言いながら指で○を作って「高いよ」と。


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