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  • 執筆者の写真井上靜

格闘家は財政悪化する軍事大国

 曙が心不全により54歳の早死にした。

 前から病気であることは知られていた。最近では植物人間状態らしいとも言われていた。相撲取りだけでなく、格闘家は長生きできない。これは昔から言われてきた事実だ。

 あのように無理をして、身体を打ち付けたりしてばかりでは当然だろうが、病気になるのは身体を造ることによって無理が祟るのだ。



 そもそも、大きく強い身体は、生命を維持するだけで大変だ。

 いくら鍛えることで身体が大きく丈夫になっても、臓器などの基本の機能まで強くなるわけではない。

 シュワルツェネガーなどボディビルダーで心臓を悪くする人は多いが、筋肉質な身体は血管も多くなり心臓の負担が増えるのではないかと思って、素人考えだが違うかと質問したら内科医がきっとそうだと言った。


 また、かつて大学でのこと。

 講師に来ていた他の大学の先生が言っていた。学生時代にスポーツをやっていたので、食事は一日に五回、それも大量のうえ精力が付くよう動物性を多く摂っていたから痛風になったが、それでも横綱と同じ病気になったのだと誇らしく思っていて、そうしたら更に悪化して大いに後悔したそうだ。

 このように食事でも身体に悪いことを当たり前のようにしている人たちがいる。


 これでは格闘家が長生きできないのも道理ではないか。

 いくら屈強でも内部から崩壊してしまうのが格闘家である。ちょうど、軍事大国が、その莫大な軍事費のため財政が圧迫されているようなものである。

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