top of page
  • 執筆者の写真井上靜

東京都狛江市の悪の器

更新日:2023年11月19日

 森村誠一の小説に「棟居刑事シリーズ」がある。

 これは先日90歳で亡くなった森村誠一の大ヒット作『人間の証明』の主人公である警察官=棟居弘一良が担当した別の事件の数々を描く一連の刑事物・推理物の小説で、『人間の証明』から派生した「スピンオフ」といわれるものだ。


 その中に『棟居刑事の悪の器』がある。

 東京都で起きた殺人事件の話だ。複数の事件が同時に発生し、場所は別だが近く、被害者に共通点があるから、関係があるのではないかと捜査陣は考える。場所は世田谷の喜多見と狛江市の岩戸という隣り合わせ。同一犯が別の事件と見せかけようとして死体の一つを他へ運んだとも考えたが、それにしては近すぎる。もう少し先の神奈川県に運べば管轄が異なるので二つの警察署が一緒に捜査することはないのに、同じ東京の隣では離す意味が無い。

 ここで、世田谷署と「狛江署」が連携している。もちろん「狛江署」は存在しない。狛江市の交番にいる警官は調布署に所属している。作者の間違いか、架空の警察署を近くに設定したほうがわかりやすいという故意だったのか。

 



 ところで、狛江市役所が安倍晋三国葬に半旗を掲げさせた件。

 これについて、政治的に中立であるべき行政に介入したことを問題にした市民が問い糺すと、市長広報室は「政治的ではなく前例に沿ったこと」と回答したが、前例というのは中曾根康弘もと首相の自民党・内閣合同葬を指し、国葬に準じたものだから前例であるという屁理屈で、しかもその屁理屈すら虚偽であり、情報公開で判明した事実は、狛江市の松原市長が岸田首相の個人的見解(安倍美化・統一協会問題隠蔽)に迎合することを議会で公然と表明したことによる実に政治的なものであった。

 このため秘書広報課が虚偽の回答をしたことを糺したが、その回答は今のところない。


 森村誠一の小説で、死体発見の現場が狛江市の宗教団体施設跡だった。

 空き家だと思ってホームレスが入ったら若い女性の死体があり、驚いて警察に通報する。

 狛江市に蔓延る宗教として統一協会も根強いという。創価学会ほど目立っていないだけである。

 それにしても、市長の秘書広報課が市民に虚偽の説明をするとは、狛江市政も腐敗したものである。

 

閲覧数:33回0件のコメント

関連記事

すべて表示
bottom of page