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朝まで生テレビ的な低レベル学歴自慢の害毒

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年11月23日
  • 読了時間: 4分

 医師が人を殺し、弁護士が冤罪を作り、建築士が倒壊させ、などなど大学で専門に勉強したはずなのにデタラメは普通、というのを前提にしても酷すぎる。


 かつて東大理科に三類(医学部)がなくて振分制度があった時、どうしても免許取得のために行きたい人がいて医学部は競争が激しいから、入部試験に落ちたら退学なので、成績の悪い人は最初から諦めて人気のない農学部にしろと言われたそうだが、伝染病対策で医学界の努力不足は明らかと言った三浦瑠麗という人は東大農学部卒である。政治の話は俄かであることが有名だ。

 それにしても、統一協会に巻き上げられるのも競馬でスルのも同じというのは非常識だ。競艇なら胴元が統一協会と仲良しということで同じとは言えるかもしれないが、そういう皮肉ではなかっただろう。こんな人がよくテレビに出て識者であるかのようにしたり「討論番組」ふうの『朝まで生テレビ』なる番組で論客ぶったりしている。


 かつて国会で自衛隊は「暴力装置」だと当たり前の話をした仙石議員に、「暴力装置」とは学術用語だと知らずに左翼思想だの辞任すべきだのと罵倒して無知を世間に晒した佐藤正久議員だが、それでも自民党の外交部会長になっている。同じことを丸川珠代議員も言ってピーピー喚いていた。

 その程度の人材しかいない自民党って頭よほど悪い集団なのか。

 ところが自民党だけじゃなく、前原誠司も仙石は「共産党の本」を読んでいるからだと無知な田舎者の言葉づかいで身内を非難した。

 しかし「共産党の本を読んだ」なんて埼玉県の山奥より向こう側なら普通だが、しかし前原は京大で保守派政治学者として有名な高坂正堯に師事したはずである。こんな人が野党第一党の代表だったのだから政権交代してすぐ破綻も当たり前だろう。


 周知の通り、古典的な社会学の本で説かれていた有名な話として、警察と軍隊という実力行使をする暴力装置を合法的に所持できる唯一の存在が国家の定義だ、ということ。

 それを勘違い非難した自民党議員のうち、佐藤という人は防衛大卒で、丸川という人は東大卒だった。国会の程度とか自民党の程度とか、自民党に限らないとか、それだけの問題ではない。



 昔のことだが『朝まで生テレビ』という番組にレギュラー出演していた映画監督の大島渚は、自分が芸能の仕事をしているけれど政治には関心があって京都大学で政治学を専攻していたと言ったら、舛添要一が勘違いして「私は東大だ」と言った。

 当時まだ健在だった飯田桃が出ていた。彼は舛添に「そういう差別的な言い方をすれば私は君の大先輩だが、東大は関係ないことだ」と指摘した。飯田は三島由紀夫と東大の同期で、熱心だった三島より成績が良く主席で卒業したことは有名だった。それで日銀に就職したが病を得て辞すると左派論客の中心的な評論家となる。晩年は寄る年波だったが、それまでは鋭いので「さすが東大を主席で卒業した人だ」と言われた。つまり、そんなふうに他人から言ってもらえない人が、自分で学歴の自慢をするしかないのだ。


 この舛添と昔は夫婦だった片山さつきは舛添の浮気で離婚したそうだが、片山も代ゼミで一番を取って東大に入ったと得意がって言っていた。

 けれど、「天賦人権論」の意味を間違えたり、「ホームレスが糖尿病になる」と病気の原因を誤解したりの御粗末であった。後に片山も『朝まで生テレビ』での発言が国会で問題にされていた。そのデタラメ発言の影響で死者が出た、と。最近はひき逃げで騒がれているが。

 

 あとタレント教授から議員になった人として栗本慎一郎も同番組に何度も出ていた。

 「舛添が東大でも自分は慶応の卒業生総代だった」と、どうでもいいことを自慢していた。

 また番組に広瀬隆が出て原発の話をしたさい「原発を批判するとは、大学で何を勉強したのか」と変なことを言ったから「関係ないぞ」とヤジが飛んできて栗本は「なに!」とキリヤマ隊長の口癖を言ったが、はたして怒ってのことだったのか。しかも広瀬隆は早稲田大学大学院で理科系だったが、栗本慎一郎は人文系のはずである。


 この『朝まで生テレビ』的低レベル学歴自慢する人たちが実に迷惑な存在である。

 最近は、ひき逃げ問題を不問に片山さつきを出すから、テレビ朝日の姿勢が批判されていたけれど、もともとデタラメを言う、品位が無い、誤魔化すため学歴など下らない権威を持ち出す、という人たちを売り出した放送局なのだから、むしろ普通のことだろう。


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