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投資と銀行による差異

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年8月6日
  • 読了時間: 3分

 投資で利益があるのに買い替えを勧められることがある。

 この先、暴落する危険があるならともかく、もっと良い銘柄があるなどと色々言って買い替えをさせる。ところが、ちっとも変わらない。しかし手数料だけは取る。そのうえ変わらないどころか次に購入した銘柄は暴落という最悪の事態のことも少なくない。


 証券会社は強引だと評判が悪かった。

 もっとも有名な会社がノルマ証券と皮肉って言われるように、あれでは強引で当たり前と誰でも考えるだろう。そういう体質があって、そうさせている今さら言ってもとっくに常識である。

 それで、銀行は違うと謳っている。では、実際にどうなのか。


 きらぼし銀行が都民銀行だった時、ある支店で最悪のことを経験した。

 ここで投資のアドバイザーという男が同席して、りそな銀行を定年退職したあと非常勤で来ているうちの一人だと言うことだ。そいつが、こちらから指定して購入した銘柄が利益をあげているのに強引に別銘柄に買い替えさせるが、それが買った途端に値下がりした。その連続で、こちらで購入すると言う銘柄には「ダメだダメだダメだ」と早口かつ高圧的に言う。客に対して失礼であるから不愉快でもあった。

 それで、その後は電話で面会の予約をするさい、投資担当の女性行員が、そいつが何時なら来ると言うので、あれは要らないと拒否するようになった。しかし勝手に押しかけて来る。「うるさい、あっちへ行け」と言ったので、担当者が気にするようになり、その上司がアドバイザーを別の人に変えた。

 そして新しい担当者が前よりは気を遣うようになりはしたが、もう信用できなくなったので、投資も預金もすべて解約した。


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 それで他の投資担当に訊いた。

 まず郵便局の人は、きらぼし銀行が投資で扱う銘柄が多いことは知られていて、それに比べて郵便局は確実性の高い銘柄を少数扱っているだけだと言う。また、みずほ銀行の投資担当者も、扱っている銘柄は多くないと言う。インターネットなら、もっと選択の幅が広くなるとも言う。

 このインターネット取引については、三井住友銀行が特に証券会社との提携に力を入れている。これがそのアプリをダウンロードするコードの一覧表というのを渡された。そして、三井住友銀行で販売している場合に、買い替えばかりさせると手数料稼ぎという悪評が立つから、客が希望してないのに買い替えや新規購入を勧めるのは止めるようにと、上層部からお達しがあったそうだ。


 そうしてみると、都民銀行が論外だったのだろうか。

 ただ、きらぼし銀行になってから、すべて解約するさい、投資以外の行員が過去の記録をみて、頻繁な買い替えには驚いていた。このうえ損失ばかりである。それくらい酷かったのだ。

 とにかく、もうあそこを利用することは無いだろう。


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