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  • 執筆者の写真井上靜

我慢して付き合う方の責任

更新日:2023年4月19日

 「急に冷たくなった人は、我慢していただけ」

 そういう指摘がある。今まで親しくしていたはずなのに、何か金銭その他で揉め事があったとか喧嘩したとかでもないのに、なぜか急に態度が冷たくなって避けられるようになってしまったから不可解だと感じるけれど、それは今まで我慢していたけれど耐えられなくなったということだ。

 

 「急に冷たくなった人は、優しい人」

 こうも同時に言われる。我慢してくれたのは優しいからで、しかし耐えられなくなったなら付き合いを止めて当然のことだが、そのさいも優しいから相手を悪く言ったりしない。黙って去る。だから、実は冷たい人こそ優しい人なのだ、というわけである。



 こんなことが言われる訳は一つである。

 急に冷たくされたことで、自分に思いやりがないとか品がないとかが原因であるとは気が付かない人がいて、それで解らないなら仕方ないと思えばまだいいけれど、逆恨みする人がいる。だから注意する意味で言われているのだ。

 しかし、何か気付かないことで嫌われてしまったのだろうかと考えたり悩んだりし、なぜか解れば反省し、判らないなら留保しておく、という当たり前の対応を知らない人がいる。


 この解らない人には二種類ある。

 一つは自分が常に正しいと思い込んでいる人。もう一つは自分の思い通りにならないと気が済まない人。前者は頑固であるためだとかで単純だが、問題は後者で、他人に迷惑をかけても、とにかく自分の我が儘を通そうとする。それで、嫌われたのかもしれないとは考えない。なぜなら、嫌われようといまいと関係なく、自分の思い通りになって当たり前だと信じ込んでいるから、なにも考えないのだ。


 こんな人については、見分け方があるそうだ。

 だから最初から避けることが簡単にできる。その反省から、文句を言わずに黙って付き合いを断つ人がいるわけだ。

 では、簡単な見分け方とは何か。それは「自動車が好きで動物が嫌いな人」であるかどうか。なぜなら、自動車は機械なので操作したとおりになるが、動物だと忠犬でも意思がある。だからクルマが好きでペットは嫌いである人は性格が極端に我が儘なので相手にしないほうがいい、ということだ。

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