弁護士探しは七人の侍と同じ
- 井上靜

- 1月4日
- 読了時間: 2分
性暴力の被害に遭った女性が弁護士を探しても見つからない。
そう言って困った現実を嘆いていたが、弁護士が見つからないのは性暴力だけではない。弁護士は民事や商事の金儲けになる案件でないと、まず相手にしない。
これは『七人の侍』と同じことである。
『七人の侍』で農民が人足に言われる。
「物好きな侍は見つかったか」と。これは揶揄い半分、同情半分であった。侍は、手柄を立てて出世するためでないと闘わない。
また、相談に乗るふりをして飯を食い逃げする侍までいた。
これと同じ弁護士もいて、相談料を受け取っておいて何の助言もせずはぐらかしたり、引き受けるふりをして着手金を受け取って放置したり。

女性の弁護士だから女性の味方はしてくれない。
前にも話題に取り上げたが、性暴力の被害に遭ってPTSDになった女性のことを「勝手になった」とか「なるのは勝手」とか言った女性の弁護士がいた。これは何の相談かと思ったらそんな話かということで、そんな金にならない事件なんか引き受けない、と言うだけでは気が済まなかったようだ。
また、枕営業の失敗だったのだろうと侮辱するのも、だいたい女性の弁護士である。性犯罪の被害を訴える女性に嫌がらせした女性の国会議員や女性のイラストレーターと同じ体質の女性は弁護士にもいて、それが右翼的なら解りやすいけれど、表向きは人権派を装っていたりするから期待して相談した人のショックは大きい。
しょせん、そんなものだと言った人がいる。
この人は刑事被告人として裁判の経験がある。そのさい思い知ったけれど、しかし考えてみれば、金にならない仕事を頑張る人は、そういない。むしろ、同情されて力になってもらおうという方が、世の中を甘く見ている。
それも、そうだ。これを解っていて、覚悟して物事に当たれば、すくなくとも正気を保っていられる。



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