安田純平氏の実質が伴わない勝訴
- 井上靜

- 2月10日
- 読了時間: 2分
安田純平という人に日本政府が渡航を規制していた。
これは違法であるとする司法判断が出た。しかし、これで規制がなくなったのではなく、今後も新たに規制はいくらでもできる形であるという指摘もある。したがって、ささやかな勝利ということだったし、そうでないと、この裁判長が実質的にも国の方を敗訴させるなんて奇跡が起きるわけがない。
この点、同じ裁判長が常岡浩介という人は敗訴させたことと併せれば、実にこの「東京高裁のワースト判事」と弁護士からも言われる三角比呂らしい。この裁判長は、ひどい判決の合間に、実質の伴わない判決により、自分は権勢に媚びてばかりではないように見せかけるからだ。
ここのblogの「司法」欄を読んでいる人たちには容易に理解できることだ。
もとは日本政府の事なかれ主義である。
だから、取材が日本政府に不都合なので規制したという報道の自由に関わる問題では全くない。むしろ、これは安田という人に限らないが、その取材は日本政府にとって実は好都合である。なぜなら、彼の取材とは日本政府が追従している米国やNATOの側から操作されたものであり、その指摘は前から出ているのだから、取材の結果が対米隷属の日本政府を困らせるものではない。

かつて安田純平という人が渦中の人となったとき。
その途端に叩くのは卑怯者だと非難する人たちがいたけれど、そうなる前から彼の「報道」はあからさま嘘またはデタラメであると指摘して、それゆえ堕落したマスコミが買っていたと批判してきた者たちがいる。
当方もその一人である。著書を読んでくれたら人なら解っていることだが。この著書は、アマゾンのレビューから、この指摘をしたものがことごとく削除されていて、残っているのは本の内容と違うものだけである。題名から想像して勝手に書いているようなレビューだ。こうした工作はいくらでもできる。Xでも同じことが言われていて、選挙がらみで被害届も出ているほどだ。
それはともかく、戦争に関して最近の報道はひどい。
これは大手に属している人たちもフリーランスも同じだ。フリーランスの人も金にしたくて大手に売ろうとするから、当たり前のことだ。
かつて、こちらのblogに指摘のコメントが来た。ベトナム戦争の時のTBSの田英男や朝日新聞の本多勝一のようになりたくても駄目で、これは報道の情勢が大違いだし本人の力不足もあってのこと。そういう指摘だった。
そのとおりだろう。



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