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天声人語が駄目なのは昔からなのに知らない人もいる

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年11月15日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年11月17日


 衆議院議員選挙の結果について、大手マスコミが挙って野党共闘が失敗したというより悪いことだと有権者たちは判断したのだと喚いている。


 もちろん、数値からすると、これまでのように野党分裂選挙ではありえない成果があり、また当選できなくても惜敗であったりして、あと少し足りなくて標榜した政権交代に失敗したが、与党としては脅威ではあること間違いないという指摘が出ていて、たしかにその通りだろう。

 そして、これを大手マスコミが失敗というより悪いことだと非難するのは、それだけ政権にとって脅威だから止めさせたがっている証拠だと、ある小説家が言っていたけれど、これもその通りだろう。


 つまり、大手マスコミは完全に政権与党に与しているということだ。

 その中で、朝日新聞の天声人語が酷すぎると怒っている人たちがいるけれど、もともと天声人語は酷すぎるものである。

 これは、朝日新聞が天声人語をまともな記者に書かせないからだ。その昔からある指摘を紹介しながら拙書『朝日新聞の逆襲』で話題にしていた(詳しくはホームページ参照)けれど、しかし天声人語を美化している人たちには理解できないというより信じたくないのだった。



 このたび、『週刊朝日』で山藤章二の連載が終了するそうだ。

 かつてその風刺画が右翼団体を皮肉ったら、その親分が朝日新聞で拳銃を発砲し、当人が死んだ事件があった。このときちょうど『徹子の部屋』に出る予定だった山藤章二の収録が見送られた。昔、天声人語は風刺に絡み右翼のテロ事件を煽るも同然のことを書いていた。言論への暴力について朝日新聞が鈍感だったからで、そこからまるで因果応報というべき事件だった。

 そういう問題を拙書は話題にしていたし、そういう関心がなくても天声人語に共感できると言う人は元々むしろ少ないのではないか。


 また、拙書の題名について最初に断っていたのに、正反対に思っている人もいる。

 その勘違いで、もともと『フランケンシュタインの逆襲』『ゴジラの逆襲』などというのと同じだということが、その部分であったのだが、悲観的であるというのは良くないという意見を容れて編集されているので、そこから誤解も生じているのだろう。

 前にも述べたが、『アルジャーノンに花束を』の結末を変えろと作者は言われて断ったことが二度あったそうだけど、それは物語だから結末が大事なのに対して、言いたいことは書いた後に最初とは少々違ったことがあってもやむを得ないということであったのだ。だから本当は死んで墓に埋められていて『朝日新聞に花束を』という趣旨だったのだ。

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