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  • 執筆者の写真井上靜

告発の記事が載せられない

 先日、水俣病訴訟で特措法対象外の原告全員について賠償命じる判決があった。

 これは予想外の成果であり画期的だが、控訴審で覆れる恐れもある。


 昔、判決を受け容れて救済をと陳情する水俣病患者らに対して「いいえ、控訴します」と冷酷に言い放ったのが細川護熙熊本県知事であった。

 そして彼は国会議員になり、自民党を出て新党を作ったらテレ朝が持ち上げ首相になる。それも中途で投げ出しておいて脱原発と言って都知事選挙に出た。



 そんなのを応援した人たちがいた。

 そんな「反原発」の発言では定評のある人について「あの程度の脱原発で細川護熙なんかを支持するなんて」と批判したら、運動や出版で差し障りがあるから不可だと原稿から削除を強いられたこともある。

 まあ、ジャニーズ事務所のタブーほどではないけど。


 昔、ある出版関係者の催しで名刺交換した人が、今、ジャーナリストと名乗りウクライナの件でサイトで語ったり本を出したりしている。

 けれど、元々ただのミリオタで世界情勢に関心がある人ではなかった。やはり欧米に追従する日本メディアの受け売りをしてトーンばかり高い内容だ。

 なんとも変な商売だが、そんな人なら処しやすい世の中になったのだろう。


 最近、権力に批判や告発は弾圧が激しいので、新聞どころか雑誌すら権力に物申す記事は載せてもらえなくなってきた。これが話題になること確実でも。

 逆に権力に媚びたり差別的だったりするなら大丈夫で、だから金欲しさで迎合する者がいる。そんなクズが真面目な物を嘲笑する。一時的に優位に立ったと錯覚して。

 そんな商売より他の仕事してればいいのに。しかし他のことはできないのかもしれない。ジャニーズのタレントみたいに。だから汚いことをしているのだろう。


 そんな人と違って、こちには「スキル」がある。

 だから他で稼ぐことができるので、迎合したり信念を曲げたりして変な記事を書く必要はない。なにより、こちらは命がけであっても、それゆえ楽しんでいるのだから。それなのに権勢に媚びては、生きがいも感じられない。そういうことだ。

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