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参政党を批判する側にも要注意

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 6月29日
  • 読了時間: 3分

 NHK党には本多勝一の『NHK受信料拒否の論理』を読んだ人はいないだろう。

 それと同じように、参政党にレイチェルカーソンの『沈黙の春』を読んだ人はいないだろう。しょせん注目を集めるためのネタにしているだけだから。

 また、参政党のような「オーガニック右翼」の拠り所は宗教であり、実際に宗教右翼が背後にいることが指摘されている。だから金をかけて「選挙のプロ」が参謀をしているので実に手際が良くて訴えかけが上手いし、あぶない部分は巧みに隠している。

 それにNHK党も、その中心的な立花孝志という人が統一協会の支援を受けると公言したが、そもそも同党のNHK批判は、統一協会がかつて朝日新聞とNHKを目の敵にしていた当時と共通するものがある。

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 これに反対する左派も単純である。

 オーガニック右翼が自然志向で予防接種のことも問題にしていると、それに対して古い左翼がやっていた科学信仰を自らの拠り所にするのが単純左派である。例えば有田芳生のような共産党崩れである。この人の科学的とは妄信でしかない。妄信であれば科学的ではないというのが常識だ。それが彼らには解っていない。やっていることは維新の議員と同じである。

 その単純さ短絡的は、カルト宗教を批判する商売をしている人達に共通している。だからカルト追及にしても妄信的に突っ走ってきただけで、その追及の御粗末さ加減は今さら言うまでもないくらい昔から指摘されてきた。

 

 ほんとうに食品添加物や予防接種を問題にする気があるなら宗教とは関わらない。

 なのに宗教団体を後ろ盾にして活動したり訴えたりする人達がいるのは、資金のためである。環境保護運動団体にも、活動資金のためにスポンサーとなってくれる方面にすり寄っている。どちらも同じことである。

 これを批判する人たちも、大企業にすり寄っている。材料生産のさい環境破壊をしていたり食品添加物を濫用していたりする会社も、薬害を引き起こしている製薬会社も、それを批判する人達のスポンサーが宗教であれば、そこを攻撃するものである。


 だからカルト宗教を批判する人たちも対抗するように大企業に擦り寄って当たり前だ。

 それで、カルト宗教を追及することの延長で無関係の市民運動を攻撃する。大企業のために。それが、薬害の被害を訴える人達にハラスメントをするなど一連の行動である。

 つまり、宗教から資金を得ている人達とは逆の背景がある。だいたい、宗教をカルトだと言って攻撃している人達には、どうやって金を稼いでいるのか不可解な人たちもいて、どこからか資金の提供がある。マスメディアに記事を売っているとしても、そのスポンサーの大企業から間接的に金を貰っている。それで、宗教を攻撃すると同時に、大企業に不都合な市民運動も攻撃する。


 ただし、これを意図してやっているとは限らない。

 カルト宗教を批判することと科学妄信と区別ができないだけであるらしい人もいる。そういう区別ができるくらいなら、あのような単純な言動は無理である。そんな人だから扱いやすい操りやすいので、大企業およびそれをスポンサーとするマスメディアは利用している、という図式である。

 

 

 

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