八月十五日は終戦の日だという嘘で色々誤魔化している
- 井上靜

- 2024年8月15日
- 読了時間: 2分
毎年、必ず、うんざりする話。
八月十五日は終戦の日ではないのに、日本だけが戦没者の追悼式とか、政府が国民を誤解に導いて、国民の多くは騙されている。
先日、『八月の狂詩曲』の話題を取り上げたが、その次に黒澤明監督が作った映画『まあだだよ』で、主人公の内田百閒が唄う中に「♪戦に負けて占領されて、終戦なんぞとバカを言い」との部分があり、聞いた弟子たちは笑っていた。
八月十五日は敗戦の日である。
日本は戦争で勝つことを諦めたという発表を公式に天皇がラジオで表明したから、当たり前である。それで終わってはいない。実際、それから九月になるまでアメリカ軍と散発的にだが戦闘は続いていた。
そして樺太にはソビエト連邦軍が侵攻して犠牲者も出ていた。このさいの占領にアメリカは協力していた。ソビエトがやっつけたドイツの半分をアメリカは頂戴したから、代わりにアメリカがやっつけた日本の一部をソビエトにくれてやったのだ。
ほんとうに戦争が終わったのは九月二日である。
これは戦争に参加したり巻き込まれたりした国々では常識であるのに、日本は知らない人がいて、なぜなら政府が誤魔化しているからだ。
戦争は相手があるから、降参だと一方が言っても、相手が同意してくれないと終わらない。日本は米軍艦ミズリーの上で全権大使が降伏文書に署名して、これで戦争が終わったのだ。

この事実を知らせないことで好都合な人たちもいる。
天皇が負けたと言って戦争が終わったという不自然なことに国民が気づかないと好都合な人たちが政府にいる。また、八月十五日の後にアメリカ軍とソビエト軍が日本を攻撃したのは不当だと非難もできるし、朝鮮戦争が停止しただけで終戦も休戦もしてないから身構えているのに、それが無意味に周辺の国を攻撃したがっているというバカげたプロパガンダをするのにも役立つ。
そして今もウクライナ問題でプロパガンダを垂れ流している。
プーチン大統領は、もう停戦が出来ない状態であると表明した。ウクライナ軍がなりふり構わずで無茶苦茶だから。それというのも背後でけしかける西側諸国のため。
まったくその通りだが、樺太侵攻の時と同じように事情を誤魔化している。
そして、政府のデタラメに対して野党が批判して八月十五日ではなく九月二日に戦没者追悼式を変えろと主張しないのも悪い。



コメント