個人情報を訊いて振り込め詐欺に協力するヤマト運輸
- 井上靜

- 11月27日
- 読了時間: 2分
『ブラックフライデー』で、何処の業者も書き入れ時だろう。
Amazonは「市場を牽引」と経済紙が書くほど株価上昇だったが、その一方、末端で働いている配達員たちは大忙しである。ブラックフライデーのためにブラック労働である。
ちょうどケン・ローチ監督の映画みたいになっているようだ。

忙しくて荷物の遅配が多いから問い合わせも増えている。
それに対してヤマト運輸は、伝票番号(ID)で荷物について判っているのに、住所と氏名を訊く。どうしてフルネームと細かい住所地まで言わないといけないのか。それを電話で言うのは危険だからと断っても、確認の為どうしても言えと迫る。
それで犯罪にもつながっているのだ。
最近、ヤマト運輸を騙る電話で個人情報を聞きだす犯罪が激増している。
これを利用して、押し込みやストーカーや振り込め詐欺が横行していると警察は言っている。これはヤマト運輸もホームページで注意を呼びかけている。
それでいて、なんでヤマト運輸は電話で個人情報を執拗に訊くのか。既に判っていて、一部でも充分に確認できることを全部言わせないと荷物への問い合わせを拒否するのは何故か。同社は何で対策しないのか。
勝手に名を騙られ迷惑してる、くらいに考えてるようだ。
だが、IDから判ってるのに確認のためどうしても電話で姓名と住所をフルで言えと強硬だから、利用者たちはいつも仕方なく答えていて、ヤマト運輸はこの調子だから仕方ないと思っていたところへ成りすましの騙り電話があるから、騙されてしまうのだ。
そして、ヤマト運輸で違法物を贈ろうとした疑いで貴女に逮捕状が出ているとか報酬を受け取っているから口座を調べるとか言って脅し、警察が言うことにしては変だと思っても、そうすると口調が急変してヤクザっぽくなり、個人情報を得ているから従わないと危害を加えるという恐喝になる。
つまりヤマト運輸の普段からの業務態度が犯罪の一因である。
それを利用しての犯罪であるから、勝手に名を騙られたというだけでは済まないはずだ。それでもヤマト運輸は、確認のためにやっているの一点張りで必要性については言及しない。
このような日常生活で利用せざるを得ない大企業が優位な立場を利用してやっていることに付け入って犯罪が行われているのだから、そこで被害があって個人情報に甘い人が悪いとか騙されるのが悪いとか言ってはいられまい。



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