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ストレスが無いから読書もできる

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年8月27日
  • 読了時間: 2分

 「読書はストレスの解消になる、というのは逆で、ストレスが無いから読書できる。因果関係が逆だ」

 そういう指摘をした人がいる。

 これについて、実にもっともだと言う人も多い。たしかに、ストレスがかかっていると読書どころではなく、ストレスが無いと落ち着けて読書も可能だ。

 今、外出すると感染の危険があるから自宅で読書が良いと言われたりもするが、生活苦の心配があると、それどころではないだろう。



 これと関連するが、前に学費のため働いてばかりだからクタクタという学生の話題がマスコミで取り上げられたが、これに対して、なんで肉体労働をするのかと言った人がいた。

 これは苦学したことの無い人の疑問である。どんなに身体を酷使して疲労していても睡魔に襲われさえしなければ読書できるが、神経をすり減らしていると読書はできない。だから、勉強しながら働くなら肉体労働のほうがマシなのだ。


 あと、両親が不仲で家庭の雰囲気が険悪の人は成績に悪影響することも同じだ。

 わかっていない親は、四六時中夫婦喧嘩しているのではないから、そうでない時にいくらでも勉強できるじゃないかと言う。しかし、修羅場の後で、さて気持ちを切り替えて勉強しようなんて気分になれるわけがない。


 これは高校の時に、大学出たて新人の教師が言っていたことだが、彼の両親は不仲で喧嘩ばかりしているから家で勉強など到底できないので、いつも図書館に行って受験勉強していたそうだ。

 これと違い、中学の時の担任は「性格が歪んでいる」と生徒や父兄からも言われる男だったから、そんな参考になることは言わず、なんだろうと家で勉強しろと言ったり、家庭の嫌な事情を教室で話させるよう授業中に問い詰めたり、それはそれは酷いものだった。

 この、高校の教師は大学の偏差値ランキングで上から何番目かになる大学を出ていて、中学の教師は逆に下から見た方が早い大学を出ていた。


 この体験から人を観察していると、悪い条件を工夫で克服した人と違い、とにかくやればいいと言う単純な人は、他人に思いやりが無いだけでなく自身も大したことがない傾向であった。

 そして、これは読書して心の糧になるかの問題にも関わってくるのだ。

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