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  • 執筆者の写真井上靜

カルト宗教の法規制とは荒唐無稽

 カルト宗教を法規制せよと主張する人と、信教の自由の観点から反対する人がいる。

 法規制してもよいと言う人たちは、カルト宗教が宗教であることを隠して入信に誘導するので詐欺的であるから、まともな宗教とは違うと考えている。

 例えば、統一協会や幸福の科学は、一般的な悩み事の相談など宗教とはまったく関係ないように装う。

 こういうのと他は違うから信教の自由について問題なしと言っている人たちがいて、これに反対する人たちは、あくまでも悪いのは強引に金を取ることだから、それなのに勧誘の仕方が悪いから規制しろというと教義の内容に踏み込む場合もあり信教の自由を侵害することになると言うわけだ。


 では、本当に宗教一般は堂々とした勧誘と自発的な入信なのか。

 そんなことは無い。宗教であることを隠して勧誘のため接近することもあるし、宗教であることを表明して勧誘してはいても、逆に宗教から徐々に逸脱して政治的になるから統一協会や幸福の科学とまったく同じということの方がむしろ多いだろう。

 実に解かり易いのはキリスト教会によくあることで、人生相談から次第にイスラエル擁護アラブ敵視や反共などなど何処が宗教かという話に誘導して、もちろん寄付も求める。仏教なども大同小異。

 こういうことは、カルトや新興宗教だけの問題じゃない。



 これを法規制すると、宗教全体を取り締まる結果になる。

 それなら宗教弾圧は大いに結構だと思う人たちも少なくないだろう。そして、信教の自由という基本的人権の問題より、宗教を政治的に利用している勢力が困るから、規制は無理ということになるだろう。

 とにかく、宗教とはそういうもものなのだ。統一協会との違いを線引きして区別するなんて宗教を知らない人の考える荒唐無稽である。

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