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オウム真理教による坂本弁護士一家皆殺し事件と共産党系法律事務所の凋落

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年9月6日
  • 読了時間: 4分

 もう33年も経った坂本弁護士一家皆殺し事件。

 この当時、坂本弁護士は33歳だった。同じ年月が経過したので、同僚の弁護士が集まって追悼したと報じられていた。

 この事件には不可解なことがたくさんあった。

 


 まずTBSの非常識。

 オウム真理教は宗教儀式で百万円単位の料金を取っていたが、それだけなら、くだらなくても「鰯の頭も信心から」であるけれど、そうではなく効能があることが京都大学医学部での研究によって判明したという虚偽の売り口上で勧誘していたのだ。

 それで坂本弁護士が京都大学に問い合わせたら、そんな研究はしてないと明言された。これでは詐欺だから信教の自由ではすまない。そう坂本弁護士は指摘した。そしてこれをTBSのインタビューで述べたが、これを知ったオウム真理教の一部信者が危機感を抱いて坂本弁護士宅を襲撃し、妻子とともに一家を皆殺しにしたのだ。

 ところが、このインタビューは未だ放送されていなかった。どうしてオウム真理教はインタビューのことを知ったのか。なんとTBSは放送していない録画を坂本弁護士には内緒でオウム真理教の信者たちに見せていたのだった。

 あまりの非常識に、坂本弁護士の遺族は記者会見でTBSだけはお断りだから会場から出て行けと言ったし、TBS報道番組の中心的な番組で冠となっていた筑紫哲也もと朝日新聞記者は驚き呆れて降板を申し入れたが、あせったTBSから留意され、仕方なく続けながら明らかにやる気をなくした様子であった。


 また、坂本弁護士一家の住んでいたアパートの不可解。

 警察は、その日に限って鍵をかけ忘れたのだろうと安易に結論づけていた。もちろん不運な時は普段あり得ない失敗と災難が重なるものだ。

 しかし坂本弁護士は、TBSの非常識を知らなくても、オウム真理教から敵意を見せられていたので、いちおう警戒はしていた。また、坂本弁護士の妻は戸締まりに気を使う人だったそうで、さらに夫の仕事のことから用心していたという証言がある。


 そして鍵は専門家が鑑定した結果、こじ開けた場合に必ず付く傷が無かったそうだ。

 かつて、不動産業者が性的暴行を目的に合いカギで女子大生の部屋に侵入し、騒がれたから殺害した事件があったけれど、アパートの経営者や不動産屋にオウム真理教と関係ある人がいたのだろうか。深夜に音がしても隣近所に気づかれなかったのは『オリエント急行殺人事件』のようにアパートの住民が全員オウム真理教の信者だったのか。などなど色々と憶測が出ていた。どちらも創価学会ならあり得る話だから。


 オウム真理教の後ろ盾に政治家がいたのではないかとも言われた。

 今、統一協会の名称変更などで問題になっているが、オウム真理教も普通なら宗教法人として認められないくらい揉め事を起こしていて、それなのに政治家の後押しがあったから大丈夫だったのではないかと疑われていた。

 ここで具体的に名が出たのが今は亡き石原慎太郎であった。疑惑について色々な指摘があったものだ。

 誰であれ政治家の後ろ盾があったから、宗教法人の監督官庁とともにTBSにも働きかけてゴリ押して言うとおりにさせられたのだろう。安倍首相の可笑しな経済政策を持ち上げたり死の原因を隠蔽しようとしたりと、これまで散々マスコミが見せた数々の醜態と併せて見れば決して不自然ではない。


 もう一つの政治的な背景が指摘されていた。

 それは、坂本弁護士が所属していた横浜法律事務所は、神奈川県警による緒方靖男参議院議員宅の盗聴事件で弁護を担当していたことだ。共産党の国会議員に味方して警察と敵対する法律事務所の弁護士なんて殺されてしまえばいいと警察が考えて放置していたから、あんなに捜査が遅れたのではないか。あの時に警察がオウム真理教を追及していたら、その後のサリン事件など起きず死者を含めた犠牲者など無かったのではないか。


 すると共産党系の法律事務所に所属する弁護士は、権力に怯え警察やカルトと関連する事件から逃げるようになってしまった。

 だから共産党の議員に紹介され共産党系の法律事務所の弁護士に相談すると、借金やDVの相談だと思っていたのに警察やカルトの問題だなんて冗談じゃない、そんな怖い仕事は御免だと言われてしまう。

 もちろん多く弁護士が、そのような仕事は大変で儲からないから嫌だと言うが、共産党系の弁護士が怯えるようになってしまったのは、坂本弁護士事件の後から顕著なので絶対に影響しているはずだ。

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