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はだしのゲンのように非国民はバッタを食わされる時代が再来

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年2月25日
  • 読了時間: 2分

 乳業が大変なことに。

 牛乳は、そもそも戦後の占領政策の一環としてGHQがDDT散布とともに、健康増進のため栄養補給、そして保存のため各家庭の冷蔵庫、そのための電力供給、ということだったから、それが今になって行き詰まったような気がする。


 今も牛乳配達をやっている。

だが、昔は新聞と双璧で、各家庭が取って当たり前だった。牛乳瓶入れが集合住宅の各戸に作り付けで、一戸建ても新聞受けと共に牛乳瓶を入れる箱は必ず設置していた。

それが、うちもだけど、今では牛乳瓶ではなくアマゾンの配達で不在時の入れ場になっている。


 黒澤明監督『夢』で「鬼哭」の挿話があった。

地獄に墜ちたのは罰が当たったからで、いかりや長介がふんした亡者が「値下がりしないように、せっかく採れたキャベツを踏み潰したり、牛乳を川に流して捨てたり、バカなことをした」と嘆く。

 また、昆虫を食べましょう、老人は死にましょう、では次に『ソイレントグリーン』である。ソイとは大豆のことで、だから醬油はソイソースというが、人口の増えすぎで食糧難となって、そこへ豆から作った肉の代用蛋白源「ソイレントグリーン」をソイレント社が開発し、人々は争うように入手しようとする。一方で老人には安楽死が推奨される。そして遺体はソイレント社のソイレントグリーン工場へと運ばれる。



 『はだしのゲン』排斥もあった。

 これで思い出したが、そこに非国民は配給をもらえずバッタを食べてしのぐ場面があったけど、それと同時期に昆虫を食用にと言い出されたのだから、なんとも不気味である。

 それは、政府に批判的な者が言論で穏健に表明したのに警察が監視と暴力、軍拡を批判する野党にマスメディアを動員したデマ攻撃、という情勢の一方でのことだ。


 非国民はバッタを食べさせられる時代が再来したのだろう。

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