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  • 執筆者の写真井上靜

お釈迦様やキリスト様は実在したのか

 4月8は花祭りであった。

 これは「お釈迦さま」ことゴウタマシッタールタの誕生日とされる。それを「花祭り」「灌仏会」として祝う。

 彼は誕生後すぐに「天上天下唯我独尊」と言ったと伝えられる。その意味は、天の上にも下にも我は唯一の存在であるから尊い(ひいては総ての人それぞれも他に代え難く、それが命というもの)という意味らしく、そう言われてみれば確かにこの解釈の方が宗教的だ。産まれてすぐ立ち上がり喋った、なんていう非現実ではなく、ここから仏教の教義が始まったのだ、ということになる。

 そももそ「私だけが尊重されるべきエライ存在だ」なんて思い上がったことを、お釈迦様ともあろう人が言うわけがない。



 日本で最も親しまれている宗教は仏教であること間違いない。

 ところが、その開祖の生誕を祝う日の意味を知らない日本人は少なくない。これは「葬式仏教」と皮肉られるように、日本では葬式ばかりである影響かもしれない。キリスト教の開祖イエスの誕生日とされる12月25日を知らない人は乏しいのに。

 おそらく、日本人は聖書を読まないから、福音書に記述されている季節の描写からして12月じゃないことが判らず、忘年会の口実を本当にイエスの誕生日だと思っている、という程度のことで、花祭を知らないのも同じ水準ではないだろうか。


 ところで、ゴウタマとイエスは実在したのだろうか。

 いちおう、かつてソビエト連邦で完全な唯物史観による公式の歴史研究でも、実在したとされていた。

 ただ、『資本論』はマルクスという集団ペンネームによるものではないかと言う人たちと同じように、宗教の開祖も『仮面ライダー』など東映テレビドラマの「八手三郎」みたいなものではないかと疑う人たちがいるということだ。

 ちなみに八手三郎が実在すると子供のころに思っていた人は少なくない。


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