「英国病」と大橋巨泉の警鐘
- 井上靜

- 2022年1月25日
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日本円の実力が50年ぶりの低水準に迫っている。
これは、日本の購買力が弱まり輸入に逆風となり円は半世紀前並みに実力低下したということだ。これに対する危機感が日本に乏しい。
かつて、衰退しても「世界を席巻する大英帝国」の幻想から抜けられず「英国病」と皮肉られていたが、次は「日本病」という新型株である。「英国病」の実態について、経済的側面からは諸説あるが、世界一の大国という思い上がりから抜けられないでいるので色々な問題が起きても認識できていない、ということでは日本も共通しているだろう。
この経済衰退について政治の責任を議員などが指摘している。
株価など数字の操作で誤魔化し、マスコミに圧力をかけ支持率も誤魔化し、大切な国の基幹をないがしろにしたり壊したり、という連続が招いた結果だ。そう指摘する議員と違って、問題の誤魔化しをしている政治家たちは親の七光りである。企業も世襲が幅を利かせているし、官僚その他の分野でも「階級化」している。これは昔から危惧されていたことだ。マスコミでも取り上げられた。
その一つだが、大橋巨泉の番組は「英国病」を引き合いに出し警告していた。
大英帝国の首都ロンドンで、定職に就かない若者にインタビューし「どこの面接でも、私のスキルとかじゃなく親の地位ばかり質問された」と憤って言う録画に、司会の巨泉氏が「政界と財界を中心に、親の七光りや世襲ばかりになってきた日本にとって、これは他山の石ではない」と指摘していた。これが今では現実となったのだ。
そんな大橋巨泉は邪魔者だった。
彼を死に追いやった医師および医師の代理人として匿った弁護士は「英雄」だと差別主義者たちが讃えたことがある。法曹界でも、権力にすり寄る人たちが同じ態度だった。このホームページと拙書から背景を知る人は解っているはずである。それにしても、えげつないものである。




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