「治安のよい安全な日本」は司法による偽装
- 井上靜

- 2023年4月13日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年4月14日
日本は治安が良くて安全だと誇って言う人がいる。
それにしては、特に若い女性には神経質なほど不審者に気を付けるように言っている。ほんとうは治安が良くない、安全じゃない、ということではないか。学校のイジメを有っても無いことにしているのと同じで。そう言っている弁護士がいた。
たしかに、そうだ。これには様々な実例がある。
あの伊藤詩織さんのことで知られるようになった。
いつも警察は被害届や告訴状の受理を渋るが、彼女の訴えでも同じだった。しかし証拠があるとなったから捜査のうえ裁判所に申請して逮捕状までとったものの、すると上司が握りつぶした。
しかも、この上司は大手保険会社に天下りしている。保険会社は被害を握り潰すほど支払いが減り、掛け金を取るばかりで儲けが増える。元々そうだから警察からの天下りを受け容れてきた。逮捕状まで発行された犯罪の握りつぶしをした元警察官僚は三顧の礼で迎えたことだろう。
埼玉県桶川駅前での跡見女子大生殺害事件のこともあった。
その女子大生は嫌がらせと脅迫を受けて警察に訴えても無視され続け、その挙句に殺害されてしまった。これを隠蔽するためマスコミに偽情報を流し、女子大生は自業自得だと世論操作した。
彼女は高級ブランド品が大好きでストーカー男から受け取るなどしていたと週刊誌に記事が出たけれど、遺品の中に存在せず生前の写真に写ってもなく、実はその男が自分を気に入ってもらいたくて渡そうとしたけれど、高級品で歓心を買おうとする態度に嫌悪感をもって彼女は受け取りを拒否していた、というのが本当のところだった。
そしてストーカー被害、さらに殺人事件へと発展したという次第であった。
この事件をきっかけに「ストーカー規制法」が出来た。
このストーカー規制法を早速濫用したのが防衛医大の弁護士であった。
防衛医大の他の科目の医師が、後から患者を診察したうえ、同じく防衛医大卒で防衛医大病院に勤務している同窓生らと話していたところ「こんな手術をしたら裁判沙汰も仕方ない」と言われた。そして裁判で証言した。手術をした防衛医大講師にとっては致命的である。
この証言の直前に、防衛医大の訴訟代理人をしている弁護士は、適正な手術であったと加害医師が自分で言ったとし、それだけを根拠に不当な訴えと決めつけ、原告の患者は「ストーカー」であるから「ストーカー事件」として警察に逮捕するよう求める奇妙な告訴状を出した。
この弁護士は政府の仕事をよく引き受けているそうだ。
だから自分は権力側にいるからと驕っていたのだろう。そうだとしても、やることが悪辣すぎる。不利な証言をされる前に原告を嘘と権力により弾圧しようとしたようなもので、テロと同じ水準ではないか。
また、こんな法律の間違いをしてよく恥ずかしくないなと、多くの弁護士が呆れて言う。ストーカー規制法の要件に該当しないのに、適当な思いつきで法律を調べず告訴状を作成して警察に提出する杜撰さだ。しかも、そんなことをしたのが京大卒の元高裁判事。これでは日本の裁判が変な判決ばかりというのも当たり前だと陰鬱そうにする。
また、受理した警察も警察だ。
そもそも、みっともない法的な誤りの他に民事介入として問題なのに。そう指摘して弁護士も議員も憤っていた。
結局は不処置にしたそうだが、それでも不公正である。もともと警察は被害届や告訴状を受理しようとしない。跡見女子大学生殺害事件では告訴状をなかなか受け取らず、受け取ってから握り潰していた。だから地元の議会でも取り上げられる騒ぎになった。

警察は単に仕事を増やしたくないというだけではない。
被害届や告訴状を受理したりしなかったりを恣意的に行い、当事者の社会的地位などにより違うという政治的な対応を警察はしている。
それを裁判で追及しても裁判官が偏向した態度であるし、弁護士に相談しても金にならないとか権力が怖いとか言って逃げ腰になる。また弁護士会は完全に権力の味方であり、例えば上記のデタラメな告訴状を出した弁護士について懲戒請求しても、デタラメという部分を無視して「告訴状を作って出すのは弁護士の正当な業務であり懲戒請求する方が悪い」とデタラメの上塗りと「逆ギレ」をする。
また、議員の中には、社会の不正を取り上げて追及しても票にならないという人もいる。こんなのが自民党だけでなく共産党にまでいる。
これくらい日本の現状は破滅的なのだ。



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