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執筆者の写真井上靜

日本共産党は少しでも懲りたかな

更新日:2023年2月13日

 かつて、ある大学の教授(元教授?)から「反共の人か」と言われた。

 これはSNS上でのことだが、このブログより前にウエッブサイト上で政治経済に関係する話題を書いていたところ、そこで日本共産党を批判してばかりだから「反共の人か」というわけだった。

 しかし、ちゃんと読めば、その批判は日本共産党の政策が共産主義から外れすぎているという内容である。といっても教条主義ではなく、共産党であるなら理念の基本は守るべきだということであった。これは「反共」ではない。「容共」というならまだ解るが。

 これを大学のセンセイは政治経済学が専門外だから知らないにしても、あるいは「容共」は右翼的な言葉だから避けたとしても、軽率の誹りは受けるだろう。


 こういう軽率な人が多すぎる。 

 だからこそ、共産党の悪口でネタが無ければ強引に作る。これは今回のマスコミの悪意によって証明されただろう。

 もとから色々な人たちに指摘されてきたとおり、自民党が経年劣化したら取り替える亜流党を作ろうとしての保守二大政党だから、そんな政権交代は幻想だし、外国の二大政党の経験則から戦争になれば大政翼賛会と化し、社会がどんどんファッショ化すると判っている。

そして今ちょうど立憲が維新と正式に提携したところで、共産から裏切り者が出て、自民党の政策に近づけろと言い出し、それを共産とは戦前からの天敵である文春が本にしている。


 これは、かつての下里正樹もと赤旗記者と同じだ。

 だが、下里は731部隊やオウム真理教の追及によって、それなりに有名だった。そしたら、党組織上層部への不満を文春が発行する右翼雑誌上でぶちまけたため除名処分となった(このあたりは拙書『朝日新聞…』で触れている)さい、今のようにマスコミは大騒ぎしなかった。

 ところが、下里ほどの実績も知名度もない、聴いたこともない人がほとんどの「ジャーナリスト」が唐突に共産党非難を始めたら、大騒ぎである。朝日新聞も事実を歪曲した社説で共産党を非難したので、志位委員長が反論していた。

 

 そんなに共産党が嫌になったなら離党して他の党に入るべきだ。

 あるいは、昔追放された有田芳生と一緒に新党を結成したらどうか。もっとも、有田芳生と一緒で新党なんて無理かもしれない。

 いま共産党が困っているのは、企業献金を批判して、政党助成金も受け取り拒否して頑張っていたけど、最大資金源の機関紙『赤旗』は紙媒体の衰退で部数激減である。そういう現実的な問題をさしおいて有田芳生は、党内の支持も無いのに自分が志位にとって代わりたいと言い出した非常識な爺さんに迎合し「党代表の公選で党の活性化」なんて言う始末。これは観念的で無責任な精神論であるだけでなく、親のすねかじり学生運動のノリだ。それを頭髪が殆ど無くなった老人になっても卒業できない万年留年生の有田芳生。そんな人と一緒にやりたいと思う人はいまい。


 共産党がうかつだったのは、政党の意義すら知らない人が古い党員にいるのを放置してきたことだ。

 もちろん共産党攻撃はマスコミを利用しての見え見え工作ではある。しかし、認知症なのか買収なのか、その工作員と化した党員は、党の基本理念を排し自民党の政策に近づけよと言った。野党共闘のためというが、それでは野党共闘どころか政党政治の否定である。

 そもそも、それぞれの理念と政策を持つのが政党であり、連立政権とか選挙協力とかでは党独特の政策や他党と齟齬の政策は大切にしていてもいったん棚上げし、今の時点で優先すべき緊急の課題で他党と一致するなら協力するというものだ。当たり前のことだ。共産党も一般に向けて表明している。

 それを共産党員なのに解らない。それ以前に政党政治の基礎も知らない。しかも「君子は和して同ぜず小人は同じて和せず」で、自分の属する共産党が「君子」でいようとしていたら、それは駄目だ「小人」になれと説く。

 こんな呆れた党員が長年在籍していた。共産党は、うかつだった。


 世間一般では、「長年の共産党員なら、もう少し政治の常識を知っていると思っていたが、そうでない人もいたのか」と、呆れている人が多数だろう。ただしマスコミを鵜呑みにしてしまう無知または蒙昧な人たちは除く。

 これに共産党は少しでも懲りただろうか。

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