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  • 執筆者の写真井上靜

文春の共産党攻撃に迎合した朝日新聞とフリーランス

 いつから改憲論者に転向したのか。

 もともとは、マスメディアを利用して派手な宣伝をできる方が国民投票で有利になるといって問題にしていたはずだ。戦争で儲けたい大企業が金を使って憲法を変えようとすれば、派手な宣伝も投資にすぎない。最大手の広告代理店も商売に利用するだろう。

 この危険を警告してきた人だった。


 ところが、今のマスメディアで派手に展開されている共産党叩きは支持している。

 それどころか嘘を言って共産党へ増幅攻撃している。完全に改憲派や統一協会と歩調を合わせている。それも「党の改革を提案した党員をいきなり除名」と、事実無根の歪曲話を言い散らしていた。

 そこで恥ずかしいことに、これだから共産党は若い人たちから相手にされないのだと、事実を歪めるだけでなく批判があまりにも紋切り型ステロタイプだから、傍で見ていてこっちが赤面する。

 ほんとうのことを知らないはずはないから、自分も金儲けのためにデマゴーグと化して戦争勢力に加わったということだ。


 この人とは面識があった。

 だから残念だが、よくあることなので個人攻撃はやめておく。きっと例の共産党を追放された人とおなじく、文春から本を出せたらよいなと考えてのことだろう。よくあることとは、そういう意味だ。

 このあたりは拙書『朝日新聞…』で取り上げているが、文春は朝日を個人的な事情で辞めた人のルサンチマンでも何でもカンでもネタにして「朝日批判」に加工して攻撃してきたから、今回の共産党攻撃も同じ手口である。

 それなのに被害者だった朝日新聞が社説で共産党をデマゴーグ攻撃している。志位委員長が反論していたが、共産党とは違う立場から見ると、朝日新聞はイジメに遭った者が保身でイジメ側に付いたようなものである。


 「三つ子の魂、百まで」か。


 かつて広瀬隆氏に雑誌の記事のため自宅を訪ねたことがある。

 この記事を読んで憶えている人もいるだろうが、この訪問のさい広瀬氏は、原発批判で文春に攻撃された話について、文春から過去に本を出したことがあるから社員と会ったこともあり、こういうことするのはアイツだなと直ぐに察することができたと言う。

 そう言われてみれば森村誠一氏も、ある場で、文春から攻撃された体験について述べ、もちろん良心的な社員がいることは知っているが、社内の一部に権力に擦り寄る者がいて「グリシャムの法則」が働いていると指摘していた。そのうえで、多くの著者が何よりも出版社に期待するのは読者との橋渡し役をきちんとやってくれるかで、その点では文春は著者にとって魅力的な出版社だとしていた。


 この「魅力」が劣情を刺激したのだろう。

 それで節を曲げたのが追放された共産党員であり、そこに同じ思いの人が便乗して媚びたのだろう。情けない話ではあるが、よくある普通のことなのだ。




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