政治家と官僚の裏金づくりは免罪で貧乏人が食べ物を盗むと刑務所
- 井上靜

- 2024年1月17日
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自民党の裏金を検察は追及しないことにした。
これは会計責任者だけ在宅起訴して「安倍派五人衆」の国会議員たちは会計責任者との共謀がみとめられないとするそうだ。こんなこと普通は法的に認められないが、政治的に力があれば話は別ということだ。そうでなければ、他のことでも同じ対応でなれければいけない。
みんな何か問題が起きたら、この論法で同じように無関係の主張をしよう。
前に、88歳の無職男性がスーパーで卵1パックを万引きして懲役1年だった。
これは2019年10月、徳島市でのこと。卵の販売価格は245円だった。検察は1年6月の求刑。徳島地裁は懲役1年の判決だった。
こんなことで起訴猶予ではなく起訴した検察にも吃驚仰天だが、有罪にしても執行猶予ではなく実刑であることに、法的な相場から不合理すぎると言われていた。常習犯だとしても高齢者だから認知症その他の疑いがあるから刑罰は不向きである。

こまるで『ああ無情』だと言った人もいる。
この小説のように、諸外国でもあることだ。ただ、日本では貧乏であることが最も重い罪だから、こうなるのだ。昔から、今でも、この先も。
これは、努力しないから貧乏なので悪い、というのではない。自民党の世襲議員たちは努力などしてないが貧しさなど知らないし、貧しい高齢者がいるのは社会の不備が原因である。
しかし、生まれつき恵まれた人ではなく生まれつき優れた人であり、もう一方には生まれつき恵まれない人ではなく生まれつき劣った人、という発想がある。不合理な現実を正当化するためである。
つまり日本は合理的ではなく不合理によって成り立っているのだ。これを先ず認識しておかないといけない。



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